ひとことで頭痛と言っても原因はいろいろあります。その原因のひとつである気圧の低下。とくに女性はこの気圧の低下によりおこる頭痛で悩んでる人が多いようです。その 気圧 の低下によりおこる 頭痛 のメカニズムと対処法についてお話しします。
気圧の低下によりおこる頭痛の対処法
気圧の低下で体内で何が起きているか
雨の日は頭痛になる。そのような経験をしたことはありませんか?雨の日は低気圧、つまり気圧が低下している状態です。気圧が低下すると体の外からの圧力が低下します。そのことにより、血管の拡張や、血管から水分が漏れ出し、むくんだ状態になります。
例えるなら、深海魚をいきなり海上に引き上げた時に膨れ上がります。深海では魚の外から高い圧力がかかっていますが海上にあがることで、その圧力が低くなります。つまり魚の外から押さえている力が弱くなる。そのことで、魚の外からの圧力と中からの圧力のバランスが崩れ、魚が膨れ上がります。
厳密にいうと、それとまったく同じことが起こっているということではありませんが、イメージ的には圧力が低くなる、つまり低気圧になることで、人の体でも、それに似た現象が起きています。ただし、微量な気圧変化の影響のため、深海魚のように膨れ上がってしまうようなことはありません。
低気圧で脳がむくむ
先程お話ししたように、気圧が低下することで、体内がむくんだ状態になります。そのむくみが体のどの部位でおこるかにより、現れる症状も異なります。これにも所説ありますが、気管部などがむくんだ場合、喘息の人は、喘息の発作となって現れることがあります。
リウマチの人は関節痛となって現れることもあります。そして、このむくみが脳に現れた時に頭痛になります。髄膜炎は、脳がむくんだ状態、つまり脳浮腫の典型ですが、気圧が低下した時は、脊髄炎の軽度な状態が起こっています。もちろん軽度な状態ですので、髄膜炎ほどの激痛はありません。
また所説ありますが、血管が拡張することで、周囲の神経を刺激し頭痛になるという説もあります。
低気圧の頭痛でやってはいけないこと
低気圧の状態では、血管が拡張しています。そのため、血管が拡張するようなことは悪化の原因となります。従って、次のようなことは避けるよう心がけてください。
熱いシャワーやお風呂は、体が温まることで血管を拡張させます。シャワーやお風呂はぬるめにします。アルコールにも血管拡張の作用があります。アルコールの摂取なども控えます。
低気圧の頭痛の対処法
低気圧で拡張した血管を収縮させることで、頭痛を軽減せさる効果が期待できます。冷やすことで血管拡張を抑えられます。従って、こめかみなどの痛みのあるところを冷やす。カフェインには血管収縮作用があるので、コーヒー、緑茶などのカフェインが含まれているものを摂取する。
また、低気圧により、だるさを感じたり、吐き気がするなど気分が悪くなることも多いようです。このような時は無理せず、暗くした部屋でゆっくり休むことをおすすめします。
低気圧で頭痛になる前に予防
低気圧による頭痛がひどい人にとっては、大変な問題です。天気予報で天気に気を配り、雨が降る、台風が接近するなど、あらかじめ予測できる時は、頭痛の症状が出る前に早めに対処法をとる。また、頭痛がひどい人は、頭痛になる前に鎮痛剤を飲むなどして対応することをおすすめします。
また、マグネシウムとビタミンB2を普段から十分摂取していれば、頭痛を軽減できるという調査結果もあります。マグネシウムの多い食べ物、アーモンド、あさり、わかめ、ひじき、玄米、大豆、イワシなど。ビタミンB2の多い食べ物、たまご、納豆、レバー、牛乳、アーモンドなど。普段から意識して摂取することをおすすめします。
それに加えて、睡眠の変化、ストレス、運動不足なども頭痛の引き金となります。このような要因も普段の生活を改善することで、低気圧による頭痛をやわらげたり、抑えたりすることが期待できます。
低気圧と体調不良の関係
今回は、気圧の低下と頭痛を中心にお話ししました。ところが、低気圧による体への影響は、頭痛だけでなく、色々な症状で現れます。まだ調査中のものも多く、低気圧と体調への影響について因果関係がハッキリとしたいないものも多くあります。
ところが、意外なことに対処法としては共通するもの多く、ここを押さえておけば、症状の軽減や抑えることが期待できます。ぜひ、これを機会に低気圧と上手に付き合う術を手に入れることをおすすめします。
まとめ
気圧の低下によりおこる頭痛の対処法
気圧の低下で体内で何が起きているか
低気圧で脳がむくむ
低気圧の頭痛でやってはいけないこと
低気圧の頭痛の対処法
低気圧で頭痛になる前に予防
低気圧と体調不良の関係