運動中にアキレス腱のあたりが痛いと感じたことがある場合、もしかすると アキレス腱 周囲炎 の可能性があります。少し痛いだけだから…といって放っておいてしまうと、アキレス腱の断裂という重篤な傷害につながってしまうのです。
では重篤化させないためにも、どのようにすれば良いのでしょうか。
アキレス腱周囲炎を重篤化させないで!
アキレス腱周囲炎とは?
アキレス腱周囲炎とは強度な運動などが原因となって、アキレス腱が炎症を起こしてしまっている状態です。アキレス腱は、かかとの骨からふくらはぎの筋肉に向かって伸びて付着している腱のことです。
この腱が炎症をしているということは、かかとの周辺が痛い場合や、ふくらはぎ付近が痛いなど、痛みが生じる部分は人によってさまざまです。
アキレス腱周囲炎の症状
主な症状はアキレス腱の痛みです。主に、走る、跳ぶなどのスポーツ動作のなかで多くみられる症状です。
炎症が初期のころは、アキレス腱周辺に違和感を感じる程度ですが、この状態を放っておいて運動を続けてしまうと、痛みを生じるようになり、最悪の場合は歩くだけでも痛みを感じてしまい、日常生活にまで支障をきたしてしまうようになるのです。
痛みを感じた際に、患部に触れてみると、腫れや、熱感を感じることもあります。
主な原因とは
患部の使い過ぎが原因であるといわれています。「使いすぎ」をさらに詳しくいうと、アキレス腱の伸ばしすぎということです。走る・跳ぶなどの動作はアキレス腱にとても負担がかかる動作です。
スポーツ動作にはこの二つが多く含まれているので、スポーツ選手などに多くみられる怪我ともいわれています。
もうひとつよくいわれる原因として、足にシューズが合っていないということです。しっかりと足にフィットした状態でないと、足が不安定な状態になるため、アキレス腱に大きく負担がかかってしまう状態になります。
症状に対しての適切なケア
アキレス腱周囲炎は使い過ぎが大きな原因になるので、まずは練習を休むことと、ヒールパッドを使用することで大きく症状が改善されることが多いといわれています。
だいたいの症状では1~2週間ほど運動を停止すると症状が解消されます。運動再開後はいきなり以前のような運動強度ではじめると、再度怪我をしてしまうため、軽いジョギングなどからはじめ、徐々に強度をあげていくことが重要です。
ヒールパッドはかかとの高さを少し上げることで、アキレス腱の緊張がゆるむため、炎症が起こりにくくなます。
また、運動の前後にもしっかりとケアをすることで怪我の予防に効果的です。ストレッチを運動の前後にしっかりと行い、練習の後にはアイシングをすることで炎症を減少させることができます。
ただし、注意することは、怪我の原因がアキレス腱の伸ばしすぎということもあるので、症状がみられるときにはストレッチをすることは避けましょう。
アキレス腱周囲炎の注意点
アキレス腱周囲炎で気をつけることは、症状を放置してしまうことです。アキレス腱周囲炎を放っておくと、アキレス腱断裂につながってしまうためです。
大体の怪我は放置していても腱部分の断裂につながることは少ないですが、アキレス腱周囲炎はアキレス腱事態が炎症を起こして弱っているため、断裂しやすい状態にあるのです。
アキレス腱周囲炎であれば、2週間ほどで協議の復帰が可能ですが、断裂をしてしまうと、手術も必要になる場合もありますし、競技復帰まで2~3ヶ月という長い期間がかかってしまいます。
断裂につながることを防ぐためにも、初期症状(違和感・痛み・熱感など)がみられた場合には、早い段階で病院へいくことをおすすめします。また、そのように症状が出る前にアキレス腱周辺のケアを常日頃から行うようにしましょう。
まとめ
アキレス腱周囲炎を重篤化させないで!
アキレス腱周囲炎とは?
アキレス腱周囲炎の症状
主な原因とは
症状に対しての適切なケア
アキレス腱周囲炎の注意点