足 の 親指 の 付け根 が 痛い と一言でいっても、筋肉や腱が痛いのか、骨が痛いのか、それとも親指の付け根を含めた指の付け根全体が痛いのかなどと原因はさまざまです。それぞれの原因によって病気は異なるため、どこがどう痛むのかきちんと見極めることが大切です。
足の親指の付け根が痛い!もしかして…痛風かも?
関節痛や筋肉、腱、靴との接触部分が痛む
親指の付け根が痛む原因として、外反母趾が考えられます。外反母趾とは、親指の付け根の部分が外側に飛び出ている状態です。親指に付着している筋肉が硬くなってしまい、親指の骨が引っ張られてこのような変形がおきてしまうのです。
この出っ張った部分が靴とあたり痛みを引き起こす場合や、指の骨のかみ合わせが悪くなることによる関節痛、硬くなってしまった筋や腱自体に痛みを発することがあります。
つまり、関節や筋肉や腱、靴と接触する部分に痛みを感じた場合は“外反母趾”である可能性があります。
歩いた時に痛む
歩いた時などに親指の付け根に痛みを感じた場合には“種子骨炎”の可能性があります。種子骨とは、親指の付け根の裏にある母指球といった場所にある二つの小豆のような軟骨のことをいいます。
歩行動作などで体重がかかりすぎると、この種子骨の周りに負荷がかかると炎症が起きてしまいます。この炎症のことを“種子骨炎”といいます。
種子骨炎になりやすい原因として、母指球への過負荷が大きくあげられます。特にスポーツ選手や、1日中ハイヒールを履いている場合などがあります。
また、普段からつま先へ体重がかかり気味の方は種子骨炎をおこす可能性が高くなるので、注意しましょう。
親指だけでなく、足の指全体の付け根が痛む
なかには、親指の付け根だけでなく、足の指の付け根が全体的に痛む場合もあります。この場合の痛みの原因はいくつかあります。
まずは、加齢によっておこる場合です。足の指の付け根には歩行などの衝撃を吸収するための脂肪体という組織があります。この脂肪体が年齢を重ねるごとに減っていき、脂肪体が薄くなってしまうと骨が皮膚と直接あたってしまい、痛みを感じるようになります。
この症状は加齢のほかにも糖尿病が原因となっておこることもあります。
次に、病気が原因で痛みを引き起こすことがあります。この病気とは、痛風やリュウマチといったものが主に考えられます。
先ほどの脂肪体とは足の裏を親指から小指にかけて付け根の部分を触ると少し弾力が感じられるので、この弾力があるか無いかで病気が原因か、脂肪体の減少が原因かをおおまかに見わけることもできますが、確定的な診断は病院での検査が必要なので、異変を感じたらすぐに病院で検査をしてもらうことをおすすめします。
足の痛みを改善する方法
痛みの原因が病気の場合には、痛みを改善させるためには病気を完治させることが第一になります。病気以外の原因である場合には、足に優しい靴を履くことや、靴にインソールを入れること、足のアライメントの改善などにより痛みを改善することもできます。
足に優しい靴とは、かかとをしっかりと固定し、靴の真ん中からかかとにかけてのねじれが少ない、つま先の部分(指の付け根)がしっかりと曲がることが大切なポイントです。
インソールはかかとをしっかりと固定してくれるものを選びましょう。インソールの効果でかかとが固定されることにより、種子骨へ炎症がかかるような過剰な動きが制限されるため、痛みの改善に効果があります。
また、炎症をおこさないための予防としても、インソールや靴選びは重要なポイントにもなるので、一度ご自分が履いている靴や、そもそもの足のアライメントなどを見直してみることも大切です。
まとめ
足の親指の付け根が痛い!もしかして…痛風かも?
関節痛や筋肉、腱、靴との接触部分の痛み
歩いた時に痛む
親指だけでなく、足の指全体の付け根が痛む
足の痛みを改善する方法