汗をかきやすい方にしかわからないつらさは、周囲には理解されにくいものです。特に 足裏 の 汗 をふき取る手間暇は、出先ではなかなか確保できるものではなくお困りの方が多いことでしょう。
臭っていないか気になって仕事や行楽に集中できないのはもったいないことです。あきらめずに改善に向けて頑張りましょう。
足裏の汗を気をとられすぎ?改善方法
自力を信じる策
制汗スプレーを1日1本使い切るような、その場限りの対策で一生過ごすのは大変です。根本的な解決にはなっていません。ご自分はなぜ汗をかくのか考えたことはおありでしょうか。足裏の汗には自律神経が深く関係しています。
気温の暑い寒いは関係なく、ストレスや緊張からの発汗です。手のひらにかく汗と同じメカニズムです。自律神経を整えるには、まず「温める」ことです。温めたら余計に汗をかいてしまうではないかとお思いになるでしょうが、温めてその状態を平常の体温にするのです。
冷えは自律神経の大敵ですから、運動をして基礎体温の上昇に努めます。ソックスを重ねばきするのは過保護で逆効果です。
ウォーキングをして血流を促進しましょう。ウォーキングをする時間がない方は、足裏から膝上、太ももにかけてマッサージを毎日行ってください。
また、一時しのぎですが「ツボ押し」もお勧めです。手の人差し指の爪の横(親指側)のツボ、または足の小指の爪の横(外側)のツボを少し痛いくらいに押してみてください。交感神経の興奮を抑えて足裏の汗を抑えることができます。
ツボ押しのタイミングとしては、緊張状態に置かれる前のすきま時間にできるだけリラックスして深呼吸しながら行いましょう。
懐に合わせた方針
汗の量や臭いは、食生活の影響もあります。カルシウムやビタミン、マグネシウムなどの栄養分が極端に不足すると倒れることがありますが、倒れはしなくても自律神経が乱れて足裏に異常な汗をかくこともあるのです。空腹や糖分の摂り過ぎによってあぶら汗をかくのと同じことです。
ドラッグストアでは、カルシウムやマルチビタミン、マグネシウムなどのサプリメントが豊富に売られているので、一度試してみてはいかがでしょうか。
いちばん良いのはバランスのとれた食事をとることですが、きちんと食事をとらなければというプレッシャーによってまた汗をかくようなことになっては本末転倒です。生真面目すぎても無頓着すぎてもいけないのです。
また、サイズの合っていない靴やヒールの高い靴を履いていると疲れていないつもりでも足がストレスを感じて、発汗が多くなります。お心あたりがある場合は、新しい靴の購入を検討しましょう。
メンタルを鍛える
気にしなさすぎも周囲に不快感を与えてしまうことがありますが、気にしすぎも良いことはありません。思い余って鬱のような状態になってしまい、心療内科を訪れるケースは深刻です。元々は足裏のみの症状であったのに、気にしすぎてほかの部位の多汗症を引き起こしてしまうこともあります。
ご自身でもストレスになるような悪臭やかゆみ、水虫などの症状がある場合は、皮ふ科で診てもらったほうが良いでしょう。そうでなければ、ストレスの解消と食生活の改善が近道です。深呼吸を起床時と就寝前にゆっくり20回ずつ行うだけでも気分はまったく違ってきます。
「また汗をかいてしまう」と心配しながら生活をするのがいちばん良くありません。自己暗示というのは侮れませんから、「今日から生まれ変わる」と毎日新たな気持ちで過ごしてみてください。
毎日そんな前向きにはなれないし、かえって疲れるという方は、まずそのネガティブな面が一般のひとよりも強いのだと自覚する必要があります。大変なのは自分だけではないと気づくだけでもリラックス効果があります。
まとめ
足裏の汗に気をとられすぎ?改善方法
自力を信じる策
懐に合わせた方針
メンタルを鍛える