足裏にはいろいろなツボがあるからマッサージしたほうが良いとは聞いたことはあっても、なかなか実行に移していない方も多いことでしょう。
条件反射のように瞬時に効果が必ずあるかは個人差が大きいのですが、 反射区 を学習して 足裏 から健康への関心を高めてはいかがでしょうか。
足裏の反射区をマスターして変身する方法
足裏は全身の心臓
からだの各部位の健康状態は足裏の反射区をみることで、ある程度わかります。反射区は足裏を身体に見立てることができるくらいに明確にわかれています。
親指のつま先→頭頂部、親指の付け根→肩、足裏の下半分→消化器官、指の付け根から上半分→肺・気管支・甲状腺、かかと→肛門・生殖器、左の足裏の人差し指と中指の間(7~8cmくらい)→心臓などとなっています。
試しに5分ほど押したり揉みほぐしたりしてみると、何となくスッキリしたような気分になるはずです。反射区のマッサージはご自身で手指の動かせる方、あるいはご自身では届かないのでご家族などにマッサージしてもらえる方にはお手軽で経済的な健康法です。
しかし過信は危険です。たとえば肺炎かもしれないと察して病院へは行かずに、ひたすら指の付け根から上半分をマッサージし続けるというのは愚行です。肺炎は放置すると死亡することも珍しくありませんし、冷静さをもって取り組みましょう。
何かしらの効果は出る
時間を削って反射区をマッサージして、果たしてどのくらいのハイリターンが期待できるのでしょうか。
一つは血液循環がスムーズになります。血液の流れが良くなると冷えや肩こり腰痛の症状も緩和されます。もちろん効果を上げるためには冷たいものの飲食を控えるなどのセルフ協力も必要になります。
二つめはリラックス効果です。エステや鍼灸のようにからだが温まって気持ちが良くなります。不眠症が治ったりお通じが良くなるなどわかりやすい効果がみられます。ご自身でマッサージするのが面倒くさいという方には向いていないかもしれません。
三つめは内臓機能の調整です。マッサージしたからといって食べすぎ飲みすぎを帳消しにできるわけではありませんが、何もしないよりは内臓も喜びます。ダメージを改善して老化の進行を緩やかにします。
四つめは内分泌系の働きの改善です。新陳代謝が活発になるので髪の毛が生えやすくなったりサラサラになったり、皮ふの乾燥が改善したりします。またホルモンの分泌が調整されて体臭が減少したり月経中の体調が良くなったりといったことが期待されます。
五つめは病気の予防です。自然治癒力が高まってケガの治りが早まったり、免疫機能の強化にもなるため風邪をひきにくくなる、花粉症の症状が和らぐなどの効果が期待できます。
適当すぎは命取りに
長くマッサージすればするほど効果が持続することはありません。体内の老廃物は時間をかけてゆっくり体外に出すというよりも、短い時間ですみやかに排出するほうがからだには良いのです。
したがって、マッサージの効果を最大限引き出すためには10~60分ほどに留めるのがベストです。そしてセルフマッサージが身体へ与える影響も侮ることはできません。あまりに考えなしに取り組むと予想以上のしっぺ返しを食らうことになります。
まずマッサージを始める前に水分をコップ1杯くらい摂ります。食後の場合は30分以上経過してから行いましょう。内臓への負担を考えると食前30分以内に行うのは止めたほうが良いです。
お酒を飲んだあとや、飲みながら、マッサージ後に飲むのも厳禁です。アルコールと老廃物が入り混じって気分が悪くなります。
またマッサージのあとは血の巡りが良くなっていますので、お風呂に入るのは1時間以上経ってからにしましょう。直後に湯船に浸かったりすると内臓に負担がかかります。
そしてマッサージ後の水分補給は忘れてはなりません。人肌ほどのお茶や白湯を500mℓ~1ℓを目安に少しずつ流し込みましょう。
この水分がないと老廃物が尿として体外に排出されず、いつまでも血液循環と共にして頭痛や吐き気などを起こしたりそのほかの症状が出て、笑い話にもなりません。
まとめ
足裏の反射区をマスターして変身する方法
足裏は全身の心臓
何かしらの効果は出る
適当すぎは命取りに