足裏 が歩けないくらいに 痛い と感じたことはないでしょうか。あまりの痛さに病院へ行き診察を受けてみても骨に特に異常がないということで原因がわからないということはありませんか。そんな時はひょっとすると足底筋膜炎かもしれません。
歩くと足裏が痛い人は要注意!歩くだけで痛い足底筋膜炎とは
歩いただけで痛くなる足底筋膜炎とは
足底筋膜炎とは足裏にある足底筋膜という筋膜で炎症がおこっている状態のことをいいます。足底筋膜はかかとから足の甲の骨に向かって張られている膜状の腱のことです。足の骨は弓上のカーブを描くことで歩いたり走ったりする時の衝撃や自身の体重を支えています。
この骨のアーチを弓の弦のように引っ張り支えているのが足底筋膜です。足底筋膜炎は足底筋膜に繰り返し力が加わることで、かかとや足の甲の骨の足底筋膜がくっついている部分に負荷がかかり炎症をおこして痛みとしてあらわれます。
足底筋膜炎の特徴と症状
足底筋膜炎には歩きはじめの1歩目に激痛があり、その後徐々に痛みが軽くなってくるという特徴があります。特に朝起きてからの一歩目に痛みを感じる方が多く、悪化すると日中の歩行時や立ち続けていることで強い痛みを感じるようになるのが特徴です。
また、完治するまでに数カ月から数年という長い期間を必要とするのも足底筋膜炎の特徴です。
その他には足が地面に着く瞬間や離れる瞬間に痛みを感じる、足の裏がしびれるような感覚がある、常に足裏で何かを踏んでいるような違和感がある、足の裏を押すと痛みを感じるなどの症状があります。
足底筋膜炎の原因
足底筋膜炎の主な原因はオーバーユース、運動不足、長時間の立ち仕事、足に合っていない靴を履き続ける、肥満、体の歪みなどが原因といわれています。
マラソンやサッカーなどの長距離を走るスポーツを行う方や40代~50代であまり運動をしない方に多くみられます。特に足底筋膜は加齢と共に硬く柔軟性を失い、引っ張られると古いゴムのように細かい亀裂が入りやすくなり、炎症をおこしやすくなります。
O脚やX脚、猫背の方など、体に歪みがある場合には足裏に不自然に重心がかかり、足底筋膜に負荷がかかるため炎症をおこしやすくなります。また、偏平足やハイアーチの場合も負荷がかかりやすくなるため、足底筋膜炎を併発する危険性があります。
足底筋膜炎に効果的なストレッチと治療法
足底筋膜炎は前述したとおり、完治するまでには数カ月から数年と長い時間がかかる病気です。しかし、適切な治療方法を行うことで症状を緩和、治るのを早めることができます。
まず、足底筋膜炎の治療の基本は休息です。これは過度な負荷によって硬くなってしまった足底筋膜を休ませることで、足底筋膜を柔軟にすることができます。十分な休息をとり痛みがなくなってきたと感じたら、ストレッチを行い、足底筋膜を柔らかくほぐします。
ストレッチの方法はまず足の指を手で一本ずつ丁寧にゆっくりと回します。次に足の指をグーパーと閉じたり開いたりします。この時に足の指以外が動かないように両手で足の甲から足の裏までをしっかりと押さえてください。
グーパーを行った時に動きの悪かった指はもう一度ゆっくりと回してください。これらの動きを行ったら次は足の指を手でぐーっと体側にそらして足の裏を伸ばしてください。
たったこれだけですが、続けることで足底筋膜を伸ばし柔らかくすることができます。
ただし、痛みが残っているうちにストレッチを行ってしまうと症状を悪化させる原因にもなってしまうため、必ず痛みがひいてから行うようにしてください。また、ストレッチ中に痛みを感じる場合も悪化の危険性がありますので、痛みを感じたら中止するようにしてください。
足底筋膜炎は炎症のため、冷やすことで炎症が治まり治療ができるように思われますが、実際のところは筋膜が固まってしまっていることが原因でおこっている炎症です。
そのため、湿布やアイシングなどで冷やしてしまうと余計に筋膜が固まってしまい症状を悪化させる原因となります。足底筋膜炎の場合は湿布やアイシングは避けるようにしてください。
休息やストレッチだけでも十分に効果はありますが、もっと効果的なのは正しい知識をもった専門医のいる治療院で診察を受け、適切に治療をおこなうことです。
治療院で診察をおこなうことで適切な治療だけでなく、痛みをおこしている原因を知ることができるため元から改善することが可能になります。
また、医師の指導の下、適切なストレッチ方法を知ることができるため、独学よりも早く症状を改善することができます。たかが足の痛みと考えず、悪化してしまう前に必ず医師の診断をうけるように心がけましょう。
まとめ
歩くと足裏が痛い人は要注意!歩くだけで痛い足底筋膜炎とは
歩いただけで痛くなる足底筋膜炎とは
足底筋膜炎の特徴と症状
足底筋膜炎の原因
足底筋膜炎に効果的なストレッチと治療法