足裏 の調子が悪いと歩くのも正座をするのもつらくなります。何らかの病気や不自然な状態を抱えている可能性があります。 痛み を感じたときには症状がある程度進行しています。
足の点検をしてみましょう。
一つとは限らない足裏の痛みの原因とは?
歩きにくいとき
足裏に痛みを感じるのは歩いているときとは限りません。歩いているときは多から少なかれ気を張っているので、なんともなかったのが椅子に座って一息ついていたら突然足裏が痛むことがあります。
それはかかとやつま先、土踏まずなど部位によって症状は異なります。
つま先や足の指が痛むときは、「外反母趾」をまず疑いましょう。
足の親指をよく観察してください。指が小指側へと反り返って変形しているのは外反母趾です。これは急性ではなく、長い時間をかけて少しずつ変形しました。
靴を履かずに家の中では痛みがなかったり、重症化していると1日中痛みが気になって全身の体調が悪くなることもあります。
親指の付け根のほうが赤く腫れ上がる方もいらっしゃいます。
また外反母趾とよく似た病気に「モートン病」というものがあります。
足に痺れや痛みを感じているとどの指が特に症状があらわれているのかわかりにくいですが、主に足の中指、薬指の付け根~指先にかけてです。
水分不足や日頃の疲れでも痺れたり痛みが出ることはありますが、モートン病の場合は悪化すると歩けなくなるくらいの病気です。
外反母趾もモートン病もつま先の細い靴やヒールの高い靴を無理をして履いているとなりやすくなります。
自己判断で靴を替える前に一度は病院へ行くほうが良いでしょう。
変色がわかるとき
いちばんわかりやすいのは「水虫」です。かゆいと思った時点で足の指を点検しましょう。
指と指の間の皮ふが剥けていたり赤くただれている、水ぶくれができているのは水虫です。
関係ないようにみえるかもしれませんが、かかとの皮ふがカサカサになりひび割れているのも水虫が原因のこともあります。
家にいるときもソックスや自分専用のスリッパを履き、バスマットは毎日交換あるいは天日干しにするなどして水虫菌を退治しましょう。
「魚の目」の場合は足の裏の皮ふ全体が硬くなって中央にある芯に床などがあたると痛みます。
命に関わる病気ではありませんが、放置すると完治に時間がかかってしまうので早めに病院でみてもらましょう。
れっきとした病気には「痛風」があります。
足の親指が水虫とは異なる赤い腫れ方をします。痛風は自然治癒はしませんし、完治もしません。健康診断などでもいわれますが食事や生活習慣が主な原因です。
もし痛風だった場合は医師の指示は必ず守り進行を抑え症状を緩和する努力をするしかありません。
おなじく生活習慣病の「糖尿病」も皮ふが黒く変色したり足が腫れ上がったりします。
痺れや強い冷えのためにからだのバランスがとれないこともあります。
とてもわかりやすいので、ただちに病院へ行きましょう。
かかとの違和感
かかとに痛みがあり、かかとの骨から足の指の付け根まで張っているのは「足底筋膜炎」が考えられます。
ふだんよりも少し長く立っていたり、歩き出した最初だけ痛みを感じたりするのが主な症状です。
踏み台昇降運動などをして足裏を鍛えたり、靴底にインソールを入れたりすると良いです。
一念発起して運動を始めて間もない方が発症しやすいのが「ファットパッド症候群」です。
ジョギングなど負荷のかかる初心者ランナーの方々に多くみられます。かかとに繰り返し強い衝撃がかかり脂肪組織が徐々に崩れてしまうことによって引き起こされます。
ランナーを目指すには多少の痛みには耐えなければならないということはなく、専用のジェルカップを靴の中に入れたりテーピングをすると治ります。
似たようなものに「滑液包炎」があります。
滑液は衝撃から骨や関節を守る組織で、スポーツのしすぎ、歩きすぎ、靴が合っていないなどの原因で滑液のはたらきが不十分になると腫れや痛みが出ることがあります。
購入したばかりの靴を換えるのは勇気が必要かもしれませんが、先々のことを見据えると買い換えるべきです。
あるいは靴にパッドを入れたりスポーツをお休みするのも良い選択です。
まとめ
一つとは限らない足裏の痛みの原因とは?
歩きにくいとき
変色がわかるとき
かかとの違和感