近年、頭痛持ちを自覚し鎮痛剤が手放せない方が増えています。そんな身近な病気の頭痛ですが、中には放置すると危険な頭痛もあります。ここでは 後頭部 の 頭痛 に潜む病気についてまとめました。
日常の「頭が痛い」の原因を突き止めて解消し、症状の緩和につなげましょう。
頭が痛い!後頭部の痛みに潜む病気
後頭部に痛みを生じる頭痛
後頭部の頭痛にはいくつかの原因があり、主なものには「後頭神経痛」、「筋緊張型頭痛」、「くも膜下出血」があります。原因によって痛み方や頻度、痛む場所は異なります。また吐き気やめまいなど頭痛以外の症状を併発することもあります。
過労やストレスなどによる神経性の頭痛の場合は、鎮痛剤の服用で痛みを抑えつつ原因を取り除くことを心がけていきますが、くも膜下出血のような脳の病気が原因の場合は発見が遅れると命に関わることとなります。
その他にも、脳梗塞や脳腫瘍、髄膜炎などの危険な病気でも後頭部に頭痛がおこることがありますので、頭痛が発症した場合は原因をしっかり特定する必要があります。
後頭神経痛の症状と対処法
後頭神経痛は後頭部にある神経周りの筋肉の凝りが後頭神経を刺激し頭痛を引き起こします。凝りの原因はストレスや生活習慣の乱れです。
痛みの症状は後頭部のズキズキとする痛みや電気が走るような痛み、また耳の後ろが痛くなることもあります。頭痛は日常的に発症しますが、雨の降る前には低気圧やストレスの影響で特におこりやすいと言われています。
病院では鎮痛剤の処方や神経ブロックの注射により痛みを抑える治療が受けられます。薬物以外の治療法は首筋を温めることで筋肉の凝りをほぐす、後頭部の炎症を抑えるために冷やす、凝っている箇所をマッサージするなどがあります。
しかし根本的な原因はストレスなので、生活習慣を見直してなるべくストレスを溜めないようにすることが大切です。
筋緊張型頭痛の症状と対処法
筋緊張型頭痛は首や肩まわりの筋肉の凝りによる血行不良が原因で頭痛を引き起こします。凝りの原因はストレスや姿勢の悪さにあります。
痛みの症状は後頭部から頭全体の締め付けられるような圧迫感を伴う痛みで、肩こりや首こりを併発します。痛みは強弱を変えながらもほぼ毎日のように発症するのが特徴です。
病院では鎮痛剤や緊張をやわらげる筋弛緩剤、ストレスを抑える抗不安薬などが処方されます。鎮痛剤は市販でも入手が可能なので、毎日続く痛みに対し薬を飲み続けることで薬物乱用頭痛を起こすこともあるので注意が必要です。
薬物以外の治療法は首筋や肩を温めることで筋肉の凝りをほぐす、日常的に正しい姿勢を心がける、定期的にストレッチを行い体を伸ばすなどがあります。
くも膜下出血の症状と対処法
くも膜下出血は脳内の血管にできたこぶが破裂して出血する病気で、突然殴られたような激しい頭痛に襲われます。多くの場合で吐き気や嘔吐を伴い、意識障害やめまいをおこすこともあります。
またまぶたが下がって目が見えにくい、手足が動かしにくい、ろれつが回らないといった症状が出る場合もあります。命に関わる病気ですので、このような症状がおきた場合はすぐに救急診療を受ける必要があります。治療は脳内のこぶの再破裂を予防する手術を行います。
高血圧と喫煙習慣の方はくも膜下出血をおこしやすいです。喫煙は控え規則正しい生活習慣を心がけ、日頃から健康管理に気を配りましょう。また親や兄弟などにくも膜下出血や脳梗塞の体験者がいる場合にも注意が必要です。
後頭部頭痛のまとめ
後頭部頭痛にはしばらく様子をみても大丈夫なものと早急な処置が必要なものがありますので、まずは頭痛の原因を特定するために病院を受診することが大切です。
後頭神経痛や筋緊張型頭痛の場合は、正しい姿勢や適度な運動習慣、ストレスを溜めないといった日常生活を送ることで頭痛を軽減する事ができます。鎮痛剤を服用しすぎると別の頭痛を併発してしまう恐れもありますので注意が必要です。
くも膜下出血などは命の危険が伴いますので、経験のないような頭痛に襲われたときはすぐに病院を受診しなければいけません。
まとめ
頭が痛い!後頭部の痛みに潜む病気
後頭部に痛みを生じる頭痛
後頭神経痛の症状と対処法
筋緊張型頭痛の症状と対処法
くも膜下出血の症状と対処法
後頭部頭痛のまとめ