「あ~ 頭痛い」なんて、何でもないときにもつい口にしがちな言葉です。それはちょっとしたストレスが要因であったり、ある日突然苛まされたり、他の傷病から派生した痛みであったりします。
痛みの表現も主観的になりがちなのですが、大まかに分類すると、グラグラ、ズキズキ、ガンガン、割れるように激しく痛む、など訴える方が多いようです。
頭痛い!における痛みの表現
グラグラ、ズキズキ、ガンガン、割れるような痛みについて
頭がグラグラする
グラグラとくらくらはほぼ同じ意味合いで使われる言葉のようで、広辞苑にも=で表記されています。実際グラグラというと煮え立つ鍋の泡立つ様子を連想してしまいますが、そういえば確かに怒りが沸騰するときも「頭痛い」なんて口にしてしまいがち、でもそれは一例、どちらかと言えば情感から発せられた言葉でしょう。地震のような比較的大きな横揺れをグラグラ、小さな揺れをくらくらと表現するのでしょうか。
グラグラ(くらくら)に伴い、めまい、吐き気の症状が表れたり、歩くことさえ覚束なくなることもしばしばです。その原因は慢性的に悩まされている肩こりであったり、中耳炎であったり、あるいは脳梗塞、脳腫瘍ということも考えられます。主に脳や耳の炎症、損傷により、平衡感覚が失われた時に生じるようです。
そのグラグラがいつものこととして片づけられるとしても、慢性的に発症するようでしたら、医療機関、神経内科等への相談をお薦めします。
頭がズキズキする
ズキズキという痛みは脈打つように続き、いわゆる拍動に呼応した痛みとなります。「頭がガンガンする」と表現する方も多く、頭痛に関してはどちらも同じ意味合いと思って良いでしょう。
突発性な頭痛としては二日酔いのときにズキズキと感じる方が多いようです。血流と関係あるということですね。アルコールの血管拡張作用により、血管自体に炎症が起こることが要因となります。
珈琲や牛乳などを摂取することで血管は収縮され、比較的痛みは和らいでいきます。けれども時間を要するので、即効性のある対策としては、手ごろな頭痛薬を呑んで、ひたすら寝るというのが宜しいようです。
片頭痛の方が発症した場合にも、ズキズキと痛みます。頭全体、もしくは左右どちらかに痛みが生じ、吐き気をもよおしたりします。さらに頭が重く締め付けられるような痛みを生じるようでしたら緊張型頭痛とか考えられます。
日常的に「頭痛い」と口にしている方の概ねが、片頭痛、緊張型頭痛のどちらかであるという確率は非常に高くなっています。
片頭痛の場合、頭を冷やしたり、光りの入らない部屋で寝ていると良くなることが多いようです。日常的な対策としては、血管収縮作用のあるマグネシウムやビタミンB2を多く含む食品の摂取を心がけると良いでしょう。大豆や海藻が好いようです。
カフェインにも血管収縮作用があるのですが、コーヒーの飲みすぎは却って逆効果となります。最近では、トリプタンという片頭痛によく効く薬が出来たそうです。
緊張型頭痛は長時間の同じ姿勢、過渡な緊張、ストレスによって発症します。マッサージや入浴によって収まります。つまり温めて治すということです。片頭痛とは逆になりますのでご注意を。予防策としては、日頃から適度な運動、同じ姿勢を長時間続けないなどの工夫を心がけることが大切です。
ズキズキに伴い、嘔吐が激しくなり、血圧が異常に高くなった場合には、くも膜下出血や脳腫瘍、脳隨炎の可能性もあるので、迷わず専門医(神経内科、脳外科)に相談しましょう。
頭が割れるように痛い
群発性頭痛というのはある一定期間、同じ時間帯に激しい痛みを伴います。とにかく我慢の出来ない激しい痛みです。男性の方に多く、深夜に突然起き出して痛みにのた打ちまわることがしばらくの間続きます。そのメカニズムは不明な点が多く要因等、解明されていないのですが、対処法としては発症してすぐの酸素吸入が効果的と言われています。
頭が割れるような激しい痛みに伴い、手足が動かなくなったり、言葉が出にくくなったり、左右どちらかの半身の感覚が急に鈍くなる。意識が朦朧として来る。このような症状が表れたら、脳卒中の可能性があります。もはや救急車を呼んでも差し支えない状態です。
まとめ
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