「もしばね指になってしまったら?知っておきたい治療方法(前編)」では、ばね指の原因やばね指になった際に気を付けるべき事柄をご紹介いたしました。
後編では、 ばね指 の 治療 方法をご説明いたします。
もしばね指になってしまったら?知っておきたい治療方法(後編)
ばね指の治療方法
ばね指になってしまった時の治療方法は安静、装具療法、マッサージ、物理療法、鍼灸治療、ステロイド注射、手術などの治療方法があります。
ばね指は指の使い過ぎによる腱鞘炎が原因でおこる症状のため、指を使わずに安静にしていることが一番とされています。
しかし、仕事上指を安静にすることが難しいという方も多くいます。意識して指を使わない状態にすることが難しい場合には装具によって指を固定する装具療法を行います。
装具療法は強制的に指を使わない安静状態にするのですが、治るまでの間は指を使うことができず、日常生活に支障が出るといった難点があります。
軽度であれば筋肉の緊張を緩和させることでばね指を解消することも可能です。そのため、マッサージや物理療法、鍼灸治療などが有効です。
しかし、いくら処置を行っても指を安静にしておけない場合は症状が改善しなかったり、治るまでに時間がかかってしまったりします。
そのため、マッサージや物理療法、鍼灸治療を行うと同時に装具療法を併用して治療を行う場合が多いです。
ばね指は炎症が原因でおこっている症状のため、ステロイド注射が驚くほど効果を発揮します。特に症状が軽い方や症状が出てから日の浅い方、一本の指のみがばね指になっている場合などには効果が出やすい治療方法です。
しかし、ステロイド注射は何度も使用すると指の腱を弱くしてしまう危険性があるため、何度も行うにはリスクの高い治療法になります。そのため、ステロイド注射後は装具療法を併用し、一回の治療で回復できるように安静にしておくことが大切です。
上記の治療を続けていても改善されない場合や長時間指を休めることもできないという方の場合は手術という選択肢があります。ばね指の場合は屈筋腱の動きを妨げている靭帯性腱鞘を切開し、開放するというのが一般的なものになります。
病院にもよりますが、手術時間は15分ほどで日帰りが可能な手術になります。
ばね指は放置していてもなかなか治らないどころか悪化してしまうこともある症状です。たかがばね指と侮らず、指に違和感を感じるようであれば早めに医師の診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。
まとめ
もしばね指になってしまったら?知っておきたい治療方法(後編)
ばね指の治療方法