ばね指になり、できる限り指を動かさずに安静に過ごそうという方もいらっしゃれば、気にせずにそのままいつもの調子で仕事や家事をするという方も多いことでしょう。どちらのお過ごし方も度を過ぎると ばね指 が悪化してしまいます。すきま時間にできる簡単 ストレッチ をご紹介します。
ばね指をストレッチで治す!!
朝イチが肝心
まじめに病院や整体院などに通院しているのに、いっこうにばね指が改善されないというケースは普段の過ごし方に工夫が足りないとみられます。ばね指は指を酷使することによって起こる炎症です。
指を使いすぎる仕事に従事していたり、妊娠中、出産経験のある女性、閉経や更年期を迎えてホルモンバランスが不安定になりがちな女性のみなさんが主な患者さんです。
その他、糖尿病や透析治療を受けている患者さんにも多いです。糖尿病というのは万病の元であると肝に銘じておいてください。
気軽にできるストレッチは、①ばね指になった指を強く引っ張って、小指のほうへとねじります。猛烈に痛いと感じる一歩手前まで頑張ってねじります。②その状態で5~10秒間維持します。これを1度に3~5回ほど取り組んでください。
朝目覚めたときから夜眠りに就くまで3時間に一度くらいの頻度でできると理想的です。このストレッチを2週間ほど根気よく取り組むと、初期の場合は改善することが多いです。
リラックスタイムを増やす
朝から洗面器にお湯を張ったり、蒸しタオルを作って手を温めている悠長なお時間のある方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、せめて夜はシャワーで済ませずにお風呂に入りましょう。湯船のなかでグーチョキパーを繰り返します。
「良くなれ良くなれ」と口に出して唱えながら行うと、倍の効果があります。気持ちは大切です。プールで水中ウォーキングをするのと同じように、指関節の負担を減らしながら動かすことができます。指を曲げ伸ばしすることへの痛みのトラウマもなくなります。
また五本指のビニール手袋をして寝るのも、朝いちばんのこわばりを軽減するのに一役買います。保湿クリームをたっぷり使って手を保護してから手袋をはめれば、翌朝にはこわばりはあっても乾燥はありません。
外出時にも五本指の手袋をしておけば、関節の負担を少しでも減らすことができます。紫外線対策と同様、毎日の少しずつの積み重ねは侮れません。
ストレッチ+α
ばね指を発症するということは、指や手先だけが調子が悪いということではないのです。ストレスや加齢、骨粗しょう症、妊娠など何らかの原因によって身体が弱体化している証拠です。すなわち倦怠感や肩こり、腰痛、筋力の低下などの自覚症状があるはずです。
からだのほかの部分が不調に陥れば、指先にもその状態は伝わります。指関節はほかの関節よりも起きている間休みなく動かしていますから、からだの緊張が目にみえてあらわれやすいのです。
ですから、おおもとの体幹を鍛える必要があります。全身をまんべんなく動かす運動といえば、ラジオ体操とウォーキングです。じっと安静にして思い悩むのがいちばん良くありません。それから食生活も改善の余地があります。
頭痛がしてくるほど甘いものを食べるのは、悪質な栄養素を摂取してしまっています。お菓子の代わりに果物やヨーグルトを口にし、常に腹6分目を心がけましょう。満腹状態では胃腸のはたらきに血液やエネルギーを持って行かれてしまい、自然治癒力が衰えてしまいます。
以上を実行する生活を半月ほど続けても、起床時のこわばりやむくみの症状が悪化していると自覚できるようであれば、整形外科を受診したほうが良いでしょう。
また、ばね指と思っていたら捻挫や骨折だったというケースもありますので、自己判断でストレッチをして治療が遅れて後遺症が残ってしまったというようなことは避けたいものです。
まとめ
ばね指をストレッチで治す
朝イチが肝心
リラックスタイムを増やす
ストレッチ+α