蓄膿症 は病院でみてもらっても治らないから、薬を飲んでだましだまし付き合うしかないとあきらめの境地でお過ごしの方も少なからずいらっしゃることでしょう。
しかし薬のみに頼るのも賢いとはいえません。一度にあれこれ試すのもお鼻に悪いですが、 治療 になりそうな方法を検討してみましょう。
自力で治せる?蓄膿症の治療とは
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薬物の効果
ごく軽い蓄膿症は、飲み薬などを薬局や病院で処方してもらい服用しますと1ヶ月ほどで症状が治まります。
薬を飲むのをやめたら症状がまた出てきてしまったという場合は、薬が体質に合っていない可能性もありますので、もう一度薬局ではなく病院へ行くことをお勧めします。効果のない薬を処方された病院へまた行くのは嫌だという場合は、ほかの病院へ足を運びましょう。
薬は合っていても、ほかの習慣が薬の効果を半減しているということもあります。いちばんありがちなのが、「鼻のかみすぎ」です。鼻水が出ていればどうしても強くかんで出し切りたい、次に鼻をかむまでの間隔を伸ばしたいと思うものです。
たしかに鼻はかまないよりはかんでおいたほうが蓄膿症にも良いのですが、両方の鼻を一度にかもうと頑張るのはやめましょう。このやり方ですと副鼻腔に鼻水が侵入してしまいます。鼻水の菌が外へ出ずにくっついてしまい蓄膿症を悪化させる恐れがあります。
物足りないかもしれませんが、片方ずつやさしくかみましょう。それから、軽い蓄膿症は病気のうちには入りませんが、薬を飲んだあとは風邪薬のように少し安静に過ごしましょう。動き回るのは薬の効果を弱めてしまいます。
口と鼻のつながり
蓄膿症は鼻のみを気にかければ治るというものではありません。口の清潔さも蓄膿症の改善には欠かせません。虫歯のある方は早めに治療をしましょう。副鼻腔はお口とつながっていますから、歯茎や歯の根っこから虫歯菌が侵入することはよくあります。
また歯磨きを丁寧に行うことも大切です。時間がないとついついおざなりになってしまいますが、理想としては朝昼夕食後に磨くのが良いです。特に朝は寝ている間に雑菌が繁殖しているので、食前にもよく磨いてから食事をしたほうが健康にも一役買います。
朝そんな暇はないという方は、せめてお口をゆすいでからうがいをするとだいぶ違います。その後で朝食です。お鼻がつまっているなというときは、お風呂に入ったり蒸しタオルを鼻にあてたり温かい飲み物を飲んだりすると良いです。
鼻の粘膜を温めることで鼻通りがよくなります。ご自宅では加湿器の利用もお勧めです。加湿器がない場合は、お鍋ややかんでお湯を沸かして蓋を開けて置いておくと呼吸が楽になります。
また枕の高さに敏感でなければ、枕を少し高くしてみると呼吸が楽になることもあります。せめて家にいるときだけでも、鼻を甘やかして外に出たときにガマンできるようにしておきましょう。
体質づくりは食べ物から
病院や薬局でもアドバイスされるかもしれませんが、食べるものは大事です。蓄膿症の悪化を防ぎ予防にもなります。蓄膿症の炎症は「ヒスタミン」という物質が引き起こしているのですが、これは糖分を多く摂取しすぎるとからだの中で多くつくられてしまいます。
すると血液やリンパ液などの体液の糖度が高くなりドロドロしたものが体内を流れることになります。そうなると鼻の粘膜の抵抗力までも低下せざるを得ません。
蓄膿症でストレスがたまると甘いものを食べて気晴らしをしたくなるかもしれませんが、蓄膿症にとっては逆効果です。お菓子や炭酸飲料、糖度の高い果物を食べ過ぎないようにしましょう。
そして花粉症にも関係しているのですが、動物性タンパク質の摂り過ぎも蓄膿症の症状を悪化させます。お肉や魚、卵などは消化に時間がかかりますが場合によっては消化しきれないこともあります。
それがアレルギー反応を引き起こし蓄膿症発症につながることもあるのです。
ですから、お米や野菜、納豆や海藻といった和食中心の食生活が日本人の蓄膿症の改善には合っているということになります。
とはいえ、食事の自然治癒を盲信せずに具合が悪いなら病院へ行くのがいちばんです。膿が出るなどの症状があると入院して手術が必要になります。
まとめ
自力で治せる?蓄膿症の治療とは
薬物の効果
口と鼻のつながり