蓄膿症 は完治がむずかしいと聞いて、手術するほどでもないしこの症状と二人三脚で生活するしかないのかと半ばあきらめている方も多いことでしょう。
良いといわれたものを何でも試すのは危険ですが、 漢方薬 はいかがでしょうか。未経験であれば一度試してみるだけの信頼度は確立されています。
蓄膿症が治る?漢方薬の効果とは
漢方も万能ではない
市販の薬や病院で処方される薬が悪いということではありません。漢方薬も薬には違いないですし、副作用もあります。多いのは吐き気や下痢などですが市販や病院の薬よりも副作用の症状に個人差が大きく、予想がむずかしいのも緊張度を高める一因です。
どうしても心配な場合は、初めての服用は翌日がお休みの日などにすると良いでしょう。また蓄膿症の改善に服用したはずなのに、ほかのところの体調が良くなるばかりということもあります。
物心ついた頃から蓄膿症気味の方もいらっしゃいますが、生活習慣によって発症するケースの方は、冷え性だったり血流が悪かったり、水分不足、水分代謝が悪いなどの体調の問題も大きいのです。漢方薬を服用することによってこれらの症状が改善するのはよくあることです。
漢方薬の長所は、一般的にからだに悪いとされている抗生物質を服用せずに済みますので、からだにやさしい健康に良さそうというものです。さらに服用時間や条件が緩やかな点も魅力的です。
就寝前でも服用できますので、外出先で食後に忘れずにという煩わしさがありません。ただし美味しいものではないので、一日の終わりに漢方が待っているとナーバスになるようであればほかの治療法のほうが向いているかもしれません。
服用習慣をつけられるかが問題
漢方薬=苦いというイメージをお持ちの方はなかなか勇気を必要とするかもしれませんが、まずは一度思いきって飲んでみましょう。他人様の感想よりもご自身の舌に慣れさせることがいちばんです。最初は名前を覚えるのも大変でしょうが、すぐに覚えられます。
①「葛根湯加川きゅう辛夷」(かっこんとうかせんきゅうしんい)は、最もポピュラーな漢方の一つです。葛根湯は風邪のひきはじめにも勧められますし、辛夷は副鼻腔炎より軽度の鼻炎の薬です。川は鎮痛、血行促進の効果があるとされています。これらを配合すれば副鼻腔炎にも効果がありそうです。
外国では風邪をひいたら冷たいものを飲んだりアイスクリームを食べたりして熱を下げようという考え方もあるようですが、漢方は基本的にからだを温めて治癒する方針です。したがって温かい無糖紅茶や麦茶などと一緒に飲むと良いでしょう。
②「荊芥連ぎょう湯」(けいがいれんぎょうとう)は、慢性化した蓄膿症や鼻炎に効果があるということはそれだけやや強めのお薬といえます。万人向けの入門薬ではなく、特に繰り返し炎症を起こす方や皮ふが浅黒い方、手足の裏に汗をかく方、神経質な方に向いています。
③「半夏白朮天麻湯」(はんげびゃくじゅつてんまとう)は、虚弱体質の方にもお勧めできます。副鼻腔炎の症状に頭痛、吐き気、めまい、冷えなどがあり慢性化しているにも関わらず胃腸が弱いために市販薬や病院の処方薬が合わなかった方には、ぜひともお試し頂きたいです。
漢方以前の自助努力
漢方薬の効果を最大限に引き出すためには、生活習慣を見直して体調を整えることも必要です。漢方がからだの隅々まで届くように、体内を温めておきましょう。冷たいものの摂り過ぎは血流を悪化させていますし、お菓子や脂っこい食事は胃腸を荒らしています。
漢方を飲んだ後に運動をするのは副作用が出やすくなり余計に体調が悪化しかねませんので、食前にストレッチや深呼吸などで受け入れ準備をすると良いです。
花粉症や鼻炎はお肉や卵の摂取を控えると症状が緩和されることがありますが、副鼻腔炎にも効果があります。副鼻腔炎のほかにも全体的に体調が優れないという方は、バランスの良い食生活と運動、禁酒禁煙を実践してから漢方薬を試したほうがより効果が期待できるかもしれません。
まとめ
蓄膿症が治る?漢方薬の効果とは
漢方も万能ではない
服用習慣をつけられるかが問題
漢方以前の自助努力