薬局に行けばさまざまな鎮痛剤が並んでいます。しかし全部を試して自分に合う強さのものを見つけるのはからだにも悪いです。
またお薬手帳をお持ちの方や持病のある方、妊娠・授乳中など特別からだに気を使っている方々以外はわざわざ薬剤師さんに相談するのもなかなか勇気がいるかもしれませんし、すぐ帰りたい方にも面倒なことです。
この機会に 鎮痛剤 を飲まずに 強さ を 比較 して、参考になさってください。
鎮痛剤の購入は強さを比較してから
最もおなじみの一般大衆の効果
アスピリン325
何にでも効果がある鎮痛剤の入門ブランドの地位を確固たるものにしています。解熱効果もあれば炎症も鎮め、痛みや腫れ、赤みなどの症状にも効き目があります。痛みというのは腰痛、月経痛、歯痛、頭痛、リウマチなど多岐に渡ります。ということは強さは万人向けといえます。
プロドラッグ(体内で代謝して初めて効力を持つタイプ)のため、胃が荒れにくくやさしい薬です。やさしいということは裏を返せば弱点でもあり、体質によっては代謝ができません。服用しても全く効き目が実感できないこともあります。
ただ、薬効をあらわす代謝産物が適当な血中濃度になるまで1時間くらいかかりますので、せっかちにならずに少し待ってみましょう。
ポピュラーな非ステロイド系
パナドール
胃への刺激が少ない分、強さも弱めです。副作用のリスクが低く、お子さまから大人まで使用できます。
サラ
痛みをやわらげたり解熱作用があります。痛みの感受性を低下させ、皮ふの血管を拡張させて熱を放出しますので、眠気に襲われるとまずい状況では服用しないほうが良いでしょう。
ボルタレン25mg
病院で処方してもらえます。効くケースと効かないケースの差が激しいです。鎮痛効果はロキソニンよりも強いのですが、炎症などの胃腸障がいを起こしやすいのが難点です。
胃薬を同時服用したほうが良いでしょう。苦労が多い割に作用が持続しませんので、効いていないと思う方も多いようです。
ロキソニン60mg
副作用が少ないので使われやすいようですが、その分服用しすぎに注意が必要です。胃にやさしいからといって空腹時に飲んで良いわけではありませんし、1日最大4回まで、最低6時間は間隔を開けましょう。
フェナック
ボルタレンのジェネリックです。鎮痛の薬剤成分が通常の4倍含まれていますので、鎮痛効果は期待して良いでしょう。しかしその分副作用も覚悟しなくてはなりません。胃腸障がいのリスクを考えると安易にお勧めできるものではありません。
ただ、体重100kg以上などの方はこのフェナックかこれ以上の鎮痛剤でないと効果がないともいわれています。
鎮痛薬との使い方
鎮痛剤を服用して、副作用で胃腸障がいが出たら(出る前に)予防としてムコスタなどの胃薬を服用しましょう。この予防薬に大きな副作用はありませんが、そもそも胃腸が弱い方などには刺激があることも想定されます。
鎮痛剤というのはあくまでも一時的に気休めくらいの気持ちで使用すべきものです。根本的に症状が解決することはありません。病院へは行きたくないと鎮痛剤を飲み続けると、胃粘膜の保護機能が低下します。
さらに進行すると胃粘膜が胃酸で溶けてびらん性胃炎を発症します。悪化して胃潰瘍や胃がんになることもあります。ですから胃薬を飲むときにコップ1杯のお水や牛乳で流し込むことは胃腸の保護につながり、意味のあることなのです。
早めに胃腸まで薬が到達するにはコップ1杯分は不可欠です。薬とはこのように一度服用し始めると、次から次へとからだを蝕んでいく恐ろしいものであることを忘れないでください。
やっと病院へ行ったら胃がんだったなどという不運に見舞われないためにも、痛みが続いたらとりあえずで良いので早めに病院で診てもらいましょう。
まとめ
鎮痛剤の購入は強さを比較してから
最もなじみのある一般大衆薬の効果
ポピュラーな非ステロイド系
鎮痛剤との付き合い方