副交感神経 はたとえ無意識であっても何かを見たり聞いたりしているときに、絶えず働いています。隠とん生活をされている方でもなければ、起きている間は情報のシャワーを浴び続けて副交感神経は疲労しっぱなしです。そこで睡眠以外に気軽にできるのが ツボ 押しです。
極端に面倒くさがり屋でなければ、どなたでも今すぐ始められるシンプルな方法をご紹介します。
ツボ押しで副交感神経を整えるには?
いつでもどこでも爪もみ
職場のデスクでも、空いている電車やバスでも人目を気にせずできるのが爪のツボ押しです。爪の付け根の両サイドをもう片方の親指と人差し指でつまむ(はさむ)ように押してください。爪が一瞬白く変色する少し痛いくらいがちょうど良いです。指1本ずつ10~20秒ほどで合計5分足らずです。
薬指は交感神経のツボがあるので控えるべしという意見もありますが、そのことを知らずに長年全部の指をツボ押しして気持ちが良いということもあるので、どちらでもあまり神経質になりすぎないことが大切です。
1回5分行うだけでも血流が促進されて足まで体温が上がるくらいの効果があります。根をつめるように爪と向き合うのではなく、爪をいたわりつつ押しながらゆっくり呼吸を整えることを意識するとなお良いです。
湯船でできる自己調整
夏場は特にシャワーで済ませている方が多いと思いますが、これでは疲れがとれず副交感神経のリラックスタイムも奪っています。光熱費の節約にはなるかもしれませんが、体調が優れないのでは元も子もありません。
湯船に10~20分は浸かってからだをほぐしまし、その間にできることをします。
一つは、手のひらで口を覆って息を履きます。自分の二酸化炭素のにおいを嗅ぐと落ち着くのです。お風呂以外ではその空間のにおいや手のひらのにおいなどいろいろ混じってしまうので、お風呂がいちばんということになります。
二つめは、指先の第一関節と第二関節の間くらいまでお湯につけて(幽霊のようなポーズになります)目を閉じて口をポカンと開けます。人目はないのですから無心にボーッとしましょう。爪のツボ押しよりもさらに効果を実感できると思います。
この効果を無駄にしないためには、お風呂上がりにガッツリ何か食べたりテレビやパソコンを観たりというのは極力控えるべきです。せっかく休まった神経を起こすような行為です。理想としては五感を就寝モードにするために静かに過ごすことです。
お風呂上がりにおススメ
髪を乾かして一段落したら、手のひらをこすり合わせるなどして温めてください。頭皮用の針ツボをイメージして、両手の指の腹で頭を1分くらいトントンと3回3分くらいしてみてください。腕が疲れるという方は休み休みでも取り組むことが大切です。
座ったままでも良いですが、まだ立つ元気があるのであれば、起立して肩幅に足を開いてください。その体勢で頭を軽く叩き押すと足先まで循環が良くなりスッキリします。
次に耳のツボです。座るときは良い姿勢を心がけて、両方の耳たぶをつまんで15秒ほどブルブルします。目を閉じたほうが耳の奥まで神経が通っているのをイメージできてリラックスできます。
手のひらで耳を包むようにして、耳の穴の下や耳の後ろを20~30秒ほど刺激するとコリが取れたような感覚になります。両方3回ずつで十分です。一日の締めの習慣にできると理想的です。
最後に、ふだん腕を上げる習慣のない方はこれだけで腕がパンパンになることもありますから、手首から二の腕にかけてもみほぐして疲れをとります。プラスにとらえれば、副交感神経を整えるついでに二の腕も引き締まって一石二鳥です。
テレビやパソコンを観てはいけないわけではありませんが、本当に観る必要があるのか冷静に考えると寝ても良いかなとなる場合が多いのではないでしょうか。そう思えたら副交感神経が整った効果です。
まとめ
ツボ押しで副交感神経を整えるには?
いつでもどこでも爪もみ
湯船でできる自己調整
お風呂上がりにおススメ