運動をした後や、寝ている最中に突然ふくらはぎの痛みを感じる方もいらっしゃると思います。 ふくらはぎの痛み には軽いものから、足を動かすことができないほど痛みが強い場合もあります。
怪我が原因の場合がほとんどですが、その痛みは病気の可能性もあるのです。
そのふくらはぎの痛みはもしかしたら病気かも!?
ふくらはぎが痛い理由にはさまざまな原因が
長時間歩く、長時間立ち仕事が続くことがあるとふくらはぎが痛むことがあります。長時間運動を続けた後のため、筋肉痛かな?と思うことがあるかと思いますが、実はふくらはぎの痛みにはさまざまな理由があるのです。
考えられる理由としては、こむら返りや肉離れ、シンスプリント、坐骨神経痛、下肢静脈瘤、閉塞性動脈硬化症、急性動脈硬化などがあります。これらは、大きく分けて怪我が原因のものと病気が原因のものにわけることができます。
怪我が原因でおきる痛み
怪我が原因でおきる痛みにはこむら返り、肉離れ、シンスプリント、坐骨神経痛があります。
まず、こむら返りの原因としては、長時間ふくらはぎの筋肉を使用する、急激に筋肉へ負荷のかかる運動をするなどすると、筋肉が硬直した状態で激痛が走るこむら返りがおきます。
また、こむら返りは筋肉の疲労だけでなく、水分が不足し、電解質のバランスが崩れることによってもおきるといわれています。糖尿病や肝臓疾患、腎臓疾患を抱えている方は電解質不足がおきやすくこむら返りをおこしやすくなります。
次に、肉離れについてです。肉離れは筋肉を急激に動かした場合に筋肉に損傷をおこしてしまいます。患部には筋肉の陥凹や内出血、腫れがみられます。
シンスプリントは足を使い過ぎた場合に痛みを発症します。足を酷使することによって下肢の筋肉が硬くなり、骨の周りにある骨膜に炎症がおきてしまいます。すねの内側や外側に痛みを感じた場合にはシンスプリントの可能性が高くなります。
最後は坐骨神経痛です。坐骨神経痛は腰から下肢にかけてしびれを感じる症状であり、椎間板ヘルニアやや脊柱管狭窄症などが原因となって症状がおきる場合が多いといわれています。
病気が原因の場合
病気が原因として考えられる場合には、下肢静脈瘤や閉塞性動脈硬化症、急性動脈硬化症があります。下肢静脈瘤とは、心臓から出た血液が下肢で逆流してしまう病気です。
直接命に関わることはないといわれていますが、放置してしまうと日常生活に支障がでてしまうため注意が必要な病気です。
閉塞性動脈硬化症は足の動脈硬化とよばれるように、下肢で動脈硬化がおきてしまうのです。
足に動脈硬化があらわれた場合には、痛みをともなうだけでなく、脳や心臓など命に関わる主要な部分にも動脈硬化がおきている可能性がありますので、すぐに検査をしてもらうことをおすすめします。最後に、急性動脈硬化症についてです。
急性動脈硬化症は、なんらかの原因によって急激に動脈がつまってしまう病気です。閉塞性動脈硬化症が徐々につまっていくのに対して、この病気は急速に血管がつまってしまう症状です。
閉塞性動脈硬化症と同じように、足に症状がみられる場合には心臓や脳の血管にも動脈硬化がおきる可能性があります。
ふくらはぎの痛みを改善するには?
ふくらはぎの痛みの原因がいくつかあるように、改善方法もいくつか存在しています。
まず、怪我に対しての改善方法としては、日ごろからストレッチをおこない、筋肉を柔らかくしておく、筋力トレーニングをおこなう、運動量を増やすことである程度の症状を改善、予防することができるといわれています。
また、水分補給や電解質不足にならないために塩分や糖分を補給することが重要です。病気が原因の場合には病院での治療が必要になります。
重症度によりますが、投薬治療や手術治療をおこなうことで症状の改善がみられます。病気が原因の場合には、痛みのほかに血管が浮き出る、色が変色するなどの症状がみられますので、なにか異変を感じた場合にはすぐに病院で検査をうけてください。
まとめ
そのふくらはぎの痛みはもしかしたら病気かも!?
ふくらはぎが痛い理由にはさまざまな原因が
怪我が原因でおきる痛み
病気が原因の場合
ふくらはぎの痛みを改善するには?