ふくらはぎの痛み の 原因 としてまずあげられるのが、こむら返りや肉離れです。また栄養不足や血行不良を原因とする場合、動脈硬化や坐骨神経痛などの症状のひとつとして痛む場合もあります。
さまざまな要因と症状を照らしあわせた、ふくらはぎの痛みについてご案内します。
いろいろあります!ふくらはぎの痛みの原因と病気
こむら返りの症状と治療
こむら返りというのは、筋肉の収縮異常です。筋肉の収縮異常というのは、筋肉への過剰な負担、あるいは急激な負荷がかかったときに起きたり、またしばらく時間をおいた後に筋肉の動作記憶として残る場合があります。
夜中に突然、足がつる、こむら返りが起こったりするのは、その日の筋肉への負荷が記憶され、まだほぐされていないことが原因なのです。筋肉というものは、しなやかに強じんで、身体のさまざまな動きに対応しています。
それでも急激な負担や過渡な負荷がかかると、収縮異常や断裂といった損傷を招いてしまいます。普段から筋肉の柔軟性を保つストレッチやトレーニングを欠かさないことが大切です。またどんな動きに対しても準備段階というのは必要です。
過渡な負荷をかけていないにもかかわらずこむら返りが起こる場合には、栄養面からの影響も考えられます。水分の不足は疲れやすい身体にいっそうのダメージを与え、筋肉の柔軟性が失われます。また汗をかいたときなど、水分だけでなく塩分も摂取しなければなりません。
ナトリウムとカリウムのバランスが、筋肉の柔軟性と持続性を保つために大切であるということを覚えておかなければなりません。
軽く見てはいけない肉離れ
筋肉異常のひどい状態、筋肉の断裂した状態を肉離れと言います。その肉離れも症状によって医学的に3つの段階に分けられています。
部分的に小さな断裂があるのですが、自分で歩ける範囲の痛みを第1段階と言います。第2段階になると、筋肉繊維の一部断裂に加えて、筋膜の損傷と内出血が見られます。このような状態では、歩くことは難しくなります。
重症の場合を第3段階と呼びます。第3段階になると、筋肉繊維の断裂も深く、皮膚の外から手で押さえたときに、部分的な陥没を明らかに確認することができます。
この外から患部を押さえて症状を確かめる方法を圧痛顕著(あっつうけんちょ)と言います。肉離れも第3段階にまでなると、自力で歩くことはできません。非常に激しい痛みに襲われます。
肉離れの治療においてもっとも大切なことは、損傷したときの応急処置です。それは第1段階であろうが、第2、第3段階であろうが変わりません。初期段階での治療が、その後の回復や、再発防止に大きな影響をおよぼすことを覚えておかなければなりません。
応急処置としては安静にすること、患部を冷やすこと、テーピングなど保護固定すること、出血を抑えるために患部を心臓より上にあげておくことです。
一般的には、これらの処置方法の英語の頭文字をとってRICEと呼ばれています。このうち特に重要なのが安静と冷却です。症状が軽いからと、あなどることなく丁寧に応急処置をして経過を観察しましょう。
そして医師の診断を仰ぎましょう。
動脈硬化の可能性
循環の悪い方や、食生活に偏りにある方などは、血行不良により、ふくらはぎが痛むこともあります。この血行不良のおおもとの原因が動脈硬化である場合も少なくありません。動脈硬化は、脳梗塞などの極めて危険な病気を引き起こす要因のひとつです。
すぐに生活習慣の見直しが必要になってきます。また肉離れの内出血から血行不良に陥り、それを原因として動脈硬化になることもあります。いずれにせよ筋肉の痛みとは明らかにちがう、と認識できたなら、すぐに医師に相談しましょう。
坐骨神経痛の場合
人間の身体の下半身のほぼすべてを網羅している太く長い神経が坐骨神経です。腰部から足の先までつながっているため、外部からの刺激を受けやすい神経でもあります。特に骨盤の歪みや脊椎の損傷などにより左右のバランスが崩れて坐骨神経痛になることがあります。
長い神経ですのでどこが痛むかは、それぞれ違います。痛みがだんだんしびれるようになり、やがて歩けなくなることもあるので、充分な注意が必要です。
まとめ
いろいろあります!ふくらはぎの痛みの原因と病気
こむら返りの症状と治療
軽く見てはいけない肉離れ
動脈硬化の可能性
坐骨神経痛の場合