太ももが痛い!と感じるとき、まずはその痛みの部位がどこであるかによって、原因が絞り込まれてきます。さらにその症状や身体の状態も関係してきます。 太もも の 痛み に関しては、初期段階において、しっかりと原因を特定しなければなりません。
重大な病気が隠されている可能性もあります。
太ももが痛い!と感じるときの原因と対処法
痛む場所による原因のちがい
もっともありがちで、多くの方が想像してしまいがちなのが、筋肉痛や肉離れです。けれども筋肉痛や肉離れの場合には、それを引き起こすような運動や、過剰な負荷に心当たりがあるはずです。
心当たりがない場合、筋肉痛でも肉離れでもなく別の原因、あるいは重大な病気の前兆である可能性もあります。太ももが痛い!と感じたときには、まず痛い場所が太もものどこなのかを認識することで、原因を探ることができます。
太ももの内側が痛い場合
太ももの内側が痛むのは、筋肉痛か肉離れがほとんどです。どちらにせよ安静にすることがいちばんの治療です。特に肉離れの場合には、筋肉の部分断裂が起こっているため痛みもひどく歩行困難になることさえあります。
初期段階でのRICE処置を徹底することが望まれます。安静にする、冷やすといった応急処置を速やかに施すことで、治療の経過は大きく変わってきます。ただし、自己治療だけで済ますことなく専門医の指示を仰ぐことをお勧めします。
肉離れか筋肉痛かわからない場合もあります。また肉離れなどは再発しやすく、適切なリハビリが必要なのです。何より普段から適度な運動やストレッチを心がけ、筋肉の強さと柔軟さを保っておくことが大切です。
太ももの外側、あるいは表面的な痛み
太ももの外側、あるいは表面における表層的な痛みは、何らかの圧迫による太腿外側皮神経痛(だいたいがいそくひしんけいつう)と考えられます。ベルトやコルセットによる圧迫、あるいはきついパンツやストッキングなどによる圧迫が考えられます。
ズボンの生地が太ももに擦れる摩擦により皮膚を損傷することもあります。
また座り仕事の多い方は、立っているときより太ももが圧迫されているので大腿外側皮神経痛になりやすいと言えます。適度な気分転換、運動が必要になってきます。着用する衣類や装具を変えることにより、痛みがなくなればそれに越したことはありません。
そうでなければ身体のちがう部位を原因とする神経痛や、病気の可能性もあります。速やかに専門医に相談しましょう。
太ももの裏側、付け根の痛みは坐骨神経痛
太ももの裏側や付け根、あるいは全体に対してしびれるような痛みを感じることがあります。このような場合は、坐骨神経痛、あるいは股関節や膝関節の動く範囲がせばめられ、太もも全体に負荷がかかっていることが原因と考えられます。
坐骨神経痛の場合には、太ももに痛みを感じるのですが、筋肉が痛むわけではなく、太ももを通っている坐骨神経が何らかの刺激を受けて痛いという信号を出しているのです。このような場合、全体的な身体のバランスが崩れていると考えて間違いありません。
すなわち普段の姿勢が悪かったり、骨盤がゆがんでいたりといったことが原因となります。さらにそれらを引き起こす要因のひとつとして内臓疾患の可能性も否定できません。明らかに筋肉痛や打撲痛とはちがう痛みを感じた場合には、医師に相談しましょう。
妊娠による太ももの痛み
特殊な例としてあげておきたいのが、妊娠時の太ももの痛みです。妊娠中は、身体の様々な機能が変化していきます。赤ちゃんをお腹の中で育てるために、ホルモンバランスが変化し、また成長、出産に備えて骨格も変わります。骨盤が緩むのです。
そのために左右のバランスが崩れてしまい、太ももの痛みを訴える方も少なくありません。後遺症として残る可能性もありますので、医師に報告し、しかるべき治療を受けましょう。
まとめ
太ももが痛い!と感じるときの原因と対処法
痛む場所による原因のちがい
太ももの内側が痛い場合
太ももの外側、あるいは表面的な痛み
太ももの裏側、付け根の痛みは坐骨神経痛
妊娠による太ももの痛み