太もも の 筋肉 に感じる痛みは筋肉痛であると勘違いしている人も多いのですが、実はその他にも別の原因が隠れている場合があります。原因により対処法が異なってきますので、まずはどんな痛みを感じるか確かめてみてください。
太ももの筋肉が痛む意外な原因
こんな太ももの痛みがありませんか?
ジンジンとしたしびれ、ピリピリと電気が走るような感覚、筋肉や筋が突っ張っているような痛み。太ももも痛みは一人ひとりによって感じ方がまったく異なってきます。
普段運動しない人が、週末の草野球を楽しんだ後に感じる太ももの疲労感は、非常に高い確率で筋肉痛であるといえます。しかし、特に運動したわけでもないのにじんわりと感じる太ももの痛みは、もしかして別の原因が隠されているかもしれません。
太ももの痛みは、早めにケアすることが大切ですが、原因にあわせた対処法がありますので、ぜひ使い分けてください。
太ももの筋肉痛が原因の場合
太ももには大きく分けて大腿四頭筋・ハムストリングス・腓腹筋(ひふくきん)・膝窩筋(しっかきん)の4つの筋肉があります。太ももにある筋肉は、歩くだけでなくしゃがむときやジャンプをするときにも活躍してくれる大切な部分です。
筋肉痛は、筋肉に何らかの大きな負荷がかかったことで、一時的に炎症を起こしている、もしくは疲労物質が蓄積されている状態をあらわします。
筋肉痛による痛みの場合は、しゃがむときや階段の上り下りなどをする際に激痛が走ることもあるのですが、数日もすれば症状が治まる特徴があります。
肉離れが原因の場合
筋肉痛に似た症状に、肉離れがあります。肉離れによりスポーツ選手が試合の途中で戦線離脱を余儀なくされてしまうことでも聞いたことがある人もいるかと思いますが、肉離れは、筋肉痛とは違い、筋肉が一部もしくは全部に起こる断裂障害です。
スポーツや激しい運動をしている最中に大きな負荷がかかることで、筋肉に強烈な収縮力がはたらくことで筋組織が耐えられずに損傷してしまうのが原因です。損傷の度合いがひどい場合には、皮膚表面がへこむこともあり、単なる筋肉痛とは痛みもまったく異なります。
痛みがあまりにもひどい場合は、歩行にも影響が出るため、松葉杖を利用することもあります。
坐骨神経痛が原因の場合
太ももに痛みを感じるときに意外な原因としては、坐骨神経痛が関係していることがあります。坐骨神経痛は、痛みを感じる太ももに原因があるのではなく、腰の骨(腰椎)の近くにある神経に何らかの圧迫があり起こる症状です。
神経圧迫の部分により腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症、脊柱管狭窄症などの病名に分類されます。
筋肉痛との見分け方は、明確に痛みを感じる一点があれば筋肉痛となり、何となくここらへんというあいまいな場合は、坐骨神経痛との判断が一般的です。また安静時には痛みが軽減されるという場合は筋肉痛ですが、安静時にも痛みを感じる場合は、坐骨神経痛であることが多いです。
太ももが痛むときの対処法
太ももに何らかの痛みを感じる場合は、原因を突き止めることから始めてください。筋肉痛が原因の場合は、疲労回復を早めるたんぱく質、ビタミンB1・B6、クエン酸やアミノ酸を多く含む食事をとりつつ、過ごしてください。
肉離れにより太ももに痛みがある場合は、RICEを基本として対処してください。RICEは、Rest、Ice、Compression、Elevationの略で、安静・冷やす・固定・持ち上げるの4パターンでのケアのことです。
肉離れはレベルによって回復に必要な期間が異なってくるので、RICEでのケアをした後には、必ず病院を受診し、医師のアドバイスを参考にしてください。
坐骨神経痛が原因で太ももに痛みを感じる場合は、素人では判断できない部分でもありますので、まずは整体や整形外科などの相談してください。神経を圧迫している原因別に対処を継続することで、痛みを緩和することができます。
まとめ
太ももの筋肉が痛む意外な原因
こんな太ももの痛みがありませんか?
太ももの筋肉痛が原因の場合
肉離れが原因の場合
坐骨神経痛が原因の場合
太ももが痛むときの対処法