外反母趾であることはわかっているけれど、我慢できない状況ではないので特に何も対策はとっていないという方は多いことでしょう。今のところ生活に支障はないようにみえても、いつか緊張の糸が切れて突然立っていられなくなったという日を想像してみてください。
外反母趾の治し方 はさまざまですが、基本を繰り返すだけでも症状は改善します。
本気の外反母趾の治し方!!
外反母趾は女子力高めの証?
一般的に、外反母趾はピンヒールやハイヒールをよく履いている女性が発症しやすいというイメージがあります。ところが、滅多にハイヒールを履かない女性や生まれてから一度も靴を履いたことのない、裸足で生活している民族の女性も同じ民族の男性よりも発症率が高いのです。
女性のほうが骨がやわらかく、裸足でもスニーカーでも外部からの衝撃の影響を受けやすいとみられます。
実は、いちばんの原因は遺伝なのです。患者さんの80%以上に身内に外反母趾の方がいらっしゃいます。そうはいっても、ハイヒールが良い履物とは言い難いのは事実です。また、ストッキングの着圧もよろしくないとわかってきています。
継続は力なり
外反母趾にならないために、また悪化させないためには足の指や足を鍛えれば良いのです。
すでに足の親指の付け根の関節が外向きになった状態(つまり外反母趾)で拘縮してしまうと大変です。ストレッチをして足の指を動かしましょう。グーパーグーパーとゆっくり動かすのは気持ちが良いので、慣れると無意識にできるようになります。
このグーパーストレッチをするのとしないのとでは全然違います。1セット10回くらいを1日3セットは頑張りましょう。指の関節や筋肉がしなやかにやわらかく生まれ変わりますし、足の指に力が入るようになります。指に力が入ると生命力がアップし、姿勢もカッコ良くなります。
また、気がついたときに靴を脱いでつま先立ちをします。足を少しだけ開いてかかとの上げ下げを10~20回1セットで1日3セット以上が理想です。血流が良くなっているお風呂上がりに行うとより効果を実感しやすいでしょう。
ほかに、足の指の関節を引っ張る感じで伸ばしたり押したりをテレビを観ながらでも行うと良いです。手の指ならともかく足ですから、時と場所をわきまえましょう。足のマッサージも取り入れるとなお良いです。ひざ下の全体を揉みほぐします。
足の裏も痛みを感じるくらい指で押して、こりをほぐします。疲れやむくみにも効果があり、夕方の足が少し楽になることも期待できます。ただし、継続しなければほとんど意味をなしません。
靴に一生モノは、ない
正しい歩き方が身についている方は、本当に希少です。つま先で地面を蹴り、かかとから着地する、ができているでしょうか。できている方は、靴の親指の下あたりとかかと下あたりが同じくらいに磨り減っています。もちろん両足です。
つま先のほうだけ靴底が減っているのは、足先にまず体重をかけて歩いていることの動かぬ証拠です。外反母趾になっているか、予備軍です。お値段が張り、お気に入りの靴は修理して長く履き続けたいという気持ちはわかりますが、加齢とともに足の形も変化します。
いつまでも同じハイヒールを同じ足の踏ん張りで履き続けることはできません。無理がたたって、捻挫や骨折をしてしまう可能性も年々上昇します。既製品でピッタリという靴はなかなか巡り会えないと思われますが、あまりにも痛みがある場合は履くのを止めて観賞用としましょう。
また、帰宅したらストッキングやソックスは脱いで素足で過ごしましょう。これだけでも予防効果があります。冷え予防にソックスを履くのは過保護で、かえってからだの潜在力を低めるという意見もあります。試しに素足で過ごしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本気の外反母趾の治し方!!
外反母趾は女子力高めの証?
継続は力なり
靴に一生モノは、ない