顎に痛みを感じる 顎関節症 ですが、治療方法の多くには マウスピース の着用があるかと思います。ただし、このマウスピースによる顎関節の矯正によって症状が改善されないケースもみられています。
なぜ、同じ症状の場合でもマウスピースでの効果がみられないケースがあるのでしょうか。
顎関節症に対してのマウスピースの効果は?
顎関節症とは
顎関節症とは、顎関節周辺の異常の総称をいいます。顎の関節に痛みを感じるといった関節症のものもあれば、顎関節に関する靭帯や筋肉の異常を含んでいます。症状には痛みを感じる程度の軽症のものから関節にズレが生じてしまう重症のものまでさまざまです。
顎関節症は身近な症状のひとつであり、日本人の2人に1人は軽症の顎関節症を一度は経験しているといった研究データもあるほどです。
また軽症の場合には自然に治癒することがほとんどですが、重症の場合には顎の関節自体がはずれてしまっているためきちんと治療をしなければ痛みで食事もろくに摂ることができずめまいや頭痛、肩こりなどそのほかの部位へ障害を発症し日常生活にまで影響を及ぼしてしまう場合もあるのです。
顎関節症の症状
顎関節症には主な症状が3つあります。顎を押した際や関節を動かした際の痛みや口を開閉した際に異常音がする、口の開口障害といった症状になります。
ただし、顎関節に直接する症状が3つなだけであって、実際には顎関節以外にも周辺の部位に症状が出現している場合もあるのです。
顎関節以外への顕著な症状としては、肩こりやめまい、頭痛、耳鳴り、ふらつき、イライラしやすいなど幅広く症状が出現している場合もあります。顎に痛みを感じるから顎関節症というだけでなく、肩こりや頭痛が慢性的な場合には顎関節症の可能性もあるのです。
顎関節症にはマウスピースが効果的なのか
顎関節症と診断されるとマウスピースでの矯正をイメージされるかたも多いかと思います。日ごろからの癖などで顎に負担をかけてしまい関節症を引き起こしている可能性を考えてマウスピースでの矯正がよく処置としては施されるわけです。
しかし、マウスピースの着用で効果がでる方の特徴としては多くの方が症状が軽い場合だということです。軽度の場合には自然治癒することもあるなど、比較的に治りやすい状態にあるため、マウスピースでの矯正が効果をもたらします。
しかし、顎関節症が重症になってしまう場合には、顎の関節のみに原因があるとは限らないためです。顎関節症のかみ合わせが問題になる場合ももちろんあります。
しかし、重症度の場合には全く関係がないと思われる肩や腰、または足首などの関節からズレが生じてしまっている可能性があります。この場合にはいくらマウスピースで顎の関節を矯正したとしても、効果がみられないというわけです。
いち早く原因を見極めることが重要!
顎関節症の早期完治にはいち早く根本的な原因をみつけることが重要になります。先ほども少し述べていますが、顎の関節が必ずしも原因となることはないためです。
また関節のズレを引き起こすには日ごろからの姿勢のズレが原因となる場合もあれば、外傷が原因となることもあります。
足首の捻挫や太ももの肉離れなどの怪我で負傷した部位を知らず知らずのうちに身体がかばっていくことで関節にズレが生じるといったこともあるのです。
そのため、顎の関節を怪我してしまった場合にはもちろん、そのほかの部位の損傷が起きた場合にはその後の合併症として顎関節症を引き起こしてしまうことを念頭に置きリハビリを丁寧におこなうことが大切になります。
顎関節症を疑い、病院へいく場合には近日中に怪我をしたことがある場合にはその旨を一緒に伝えると根本的な原因の発見に役立つこともあります。
まとめ
顎関節症に対してのマウスピースの効果は?
顎関節症とは
顎関節症の症状
顎関節症にはマウスピースが効果的なのか
いち早く原因を見極めることが重要!