ぎっくり腰 のつらさというのは本当に、経験者でなければわからないものです。ギクッとなってしまった瞬間、ふだんの不摂生さを走馬灯のように思い出す方は少なくはないことでしょう。
せっかくの機会ですから、ただ治るのを待つだけではなく 原因 を解明して再発の予防に努めてはいかがでしょうか。
運動不足だけではないぎっくり腰の原因
根本的な生活を見直す
原因の一つに、季節の変わり目や寒さ、種々の疲労が挙げられます。疲労というのはストレスや睡眠不足、運動不足、食生活の乱れなどあらゆる観点からの疲れを指します。
暖かかったのに急に寒くなると筋肉が縮こまってしまい、その状態で大きくスイングするような動作をいきなり行ったり、そうでなくともいつもの動作でもギクッとくることがあります。
これを防ぐためには、常日頃から少しづつからだをほぐすような運動を習慣にしておくと良いでしょう。ラジオ体操を1日1回毎日行うだけでも効果が期待できます。お忙しい方は、通勤時に大きく腕を振って大股で歩くなどでも継続すればからだの変化を実感できると思います。
ストレスは、生活環境の変化、身内の不幸、仕事のミスなど個人差はありますが腰が痛くなることがあります。ストレスによって自律神経のなかの交感神経が緊張のため乱れます。そうすると筋肉も緊張し血管も収縮し、血流も悪化します。
疲労物質である乳酸などが蓄積されると、運悪く爆発的な腰痛が発生することがあるのです。より正確には、運が悪いというより日頃の行いの積み重ねによって、起こるべくして起こったと言えます。
栄養の偏った食事や暴飲暴食を続けていると、当然ながら胃腸は疲労が溜まっていきます。すると自然治癒力が作用して、内蔵をかばって腰が痛くなることがあるのです。「少しはからだを労われ」という親切なサインをもらったと受け止めて、バランスの良い食事と腹8分を心がけましょう。
長期に渡る努力が必要な原因
それは「肥満体質」です。痩せすぎも危険ですが、肥満で良いことなんてまずありません。筋肉の周りに余分な脂肪がたっぷり付けば、ちょっと動くのにも筋肉が疲れるのはご想像ができると思います。
子供の頃から成長とともに少しづつ太ったよりも、一気に太るほうが腰がからだの変化について行けず、ギクーッと来ることがあります。肥満のレベルによっては、その場から動けないような強烈な痛みに襲われます。
ご家族が不在の場合、救急車沙汰になりかねません。そのような思いをする前に、1ヶ月1~2kgほどのダイエットを始めましょう。ダイエット方法は巷に溢れていますが、何度も挫折していらっしゃる方は、病院へ行くというのも良いと思います。
今すぐ改善できる原因
一つは、「「やわらかいお布団で寝る」ことです。どうしてもからだが沈みやすくなり、お尻のほうが低い状態で一晩休むことになります。つまり、腰の周りの背骨が曲がって歪んでいるため、腰へ負担がかかってしまい朝起き上がったときにギクッと来てお仕事を休むというメカニズムです。
二つめは、「ハイヒールをよく履く」ことです。かかとが上がり、前傾姿勢になるのを無理をして上半身を起こします。このときの姿勢を正しく保つのは至難の技です。腰や足に負担がかかりますし、頭痛の原因にもなります。
三つめは、「おタバコ」です。ニコチンによって血管が萎縮して血行が悪くなり、腰の筋肉にも影響して腰痛を発症します。ニコチンの威力はすさまじいものがあります。栄養の偏りなどとは比べものになりません。嗜好品としてメリットが何もありません。
最後に、よく誤解されている方がいらっしゃいますが、ぎっくり腰になったら「しっかり冷やす」ことです。温めてはなりません。生命の危機を感じたら、病院へ向かいましょう。
まとめ
運動不足だけではないぎっくり腰の原因
根本的な生活を見直す
長期に渡る努力が必要な原因
今すぐ改善できる原因