食後にたびたび吐き気や胸やけなどに襲われたら、それはいわゆる 逆流性食道炎 の可能性が高いです。赤ちゃんやお子さんであれば、1度嘔吐してしまっただけでも心配して念のため病院へ連れていくご家庭が多いでしょうが、大人の場合はなかなかそうはいきません。
腰痛や肩こりと同じように 市販薬 で様子をみる方が一般的といえますが、果たしてそれでいつかは治るのでしょうか。
逆流性食道炎は市販薬で治せる?
自分に合う薬をみつける
ドラッグストアには、実にさまざまな薬が売っています。一口に逆流性食道炎といっても、症状には個人差があります。とにかく胃もたれがつらいという方、吐き気以外は大丈夫な方、咳がひどくのどが痛くて憂鬱でおまけに胸やけもあるという方もいらっしゃいます。
市販薬はオーソドックスなマイルドな薬しかないというイメージをお持ちの方も多いようですが、作用が強いものも弱いものも揃っています。したがって、フラッと立ち寄って上段にある売れ筋商品の中から適当に安めのものを購入するというのは危険です。急いでいても薬剤師さんに一言相談してから検討しましょう。
効き目がマイルドな初級者向けとしては「ムコスタ」や「セルベックス」があります。
中級では「ガストローム」、「プリンペラン」、「アルロイドG」が定番です。
初中級は胃の粘膜を丈夫にして、胃酸の刺激から保護することを主目的にしています。
いきなり上級向けの薬を勧められることはないかと思われますが、「ガスター10」、「タケプロン」、「オメプラール」、「パリエット」は強い作用があります。
ガスター10はH2ブロッカー(ヒスタミン受容体拮抗材)で、後者の3つはプロトンポンプ阻害剤(PPI)です。いずれも胃酸の分泌を抑制するはたらきがあります。
胃の粘膜を保護するよりも、胃酸の分泌を抑制しようとするほうがむずかしい分、お腹を壊す可能性も上がることは想像できると思います。
自分で決める危険性
薬剤師さんに相談するとはいえ、ほぼ自己決定の市販薬は病院で処方してもらう内服薬よりも高い効果は期待できません。気休めの習慣化してしまい、購入と服用を続けてもまったく症状が改善しないこともあるでしょう。
副作用でお通じが緩くなることもあり、今度はそちらの対策にも迫られてさらに出費がかさむことも想定されます。初級~徐々にレベルを上げていき上級の強い薬を長期間服用するのは、経済的にも健康的にも悪いことづくしです。
ドラッグストアに通う時間を加算していけば、病院に1回行く時間くらいにはなるのではないでしょうか。病院で処方される薬は保険が適用されますから、当然ながらお財布にはやさしいのです。
待ち時間の心配や予約しても行けるかどうかわからないなど、事情はいろいろあると察せられますがトータルで考えると消化器内科へ行くほうが一利あります。
軽い症状の治し方
逆流性食道炎のいちばんの確かな原因は食生活の乱れです。食生活に問題がない場合は、ほかの病気の症状の可能性もあります。脂っこいもの、ハイカロリーなものを毎日のように摂取していれば一般的な日本人の胃腸は悲鳴をあげて当然です。
消化しきれずに嘔吐してしまおうと作用もするでしょうし、胃腸が朝までフル稼働していれば不眠症にもなります。お疲れがたまってくるとお肉や甘いものをガッツリ食べて、お酒を飲んでリフレッシュしたくなることもあるでしょう。
その量を見直して、姿勢を正せば胃の中の圧力が下がって胃液が上がりにくくなります。できれば飲食は就寝2時間前までが理想です。これで軽い炎症は改善されるはずです。
まとめ
逆流性食道炎は市販薬で治せる?
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自分で決める危険性
軽い症状の治し方