吐き気と腹痛に見舞われると、とても疲れます。もう吐くほどのものは胃に残っていないはずなのに吐き気がする、おう吐してしまうのはなぜなのでしょうか。腹痛はピンからキリまで症状はさまざまありますが、のたうちまわるくらいの症状は尋常ではありません。
吐き気 と 腹痛 の心当たりを検討してみましょう。
食べすぎ?吐き気と腹痛が治まらない原因は
飲食にあたったとき
吐き気や腹痛が急に起こった状態の多くは「急性胃炎」といいます。これは胃の粘膜が急性に炎症を起こしていて、吐き気や腹痛などの自覚症状のない場合を含めると毎日のように発症している方もいらっしゃいます。
原因は食べ物や薬、ストレスなどです。食べ慣れない飲み慣れないものを口にしたり、辛いもの、アルコール、コーヒーなどの刺激物を疲労した状態で摂取すると慣れていても炎症を引き起こすことがあります。
空腹のときの服薬も命に関わることは滅多にないでしょうが、胃腸が荒れてしまうことは確実です。食後・食前などの服薬の決まりは守るべきですが、とらわれすぎても体調を崩します。
持病の発作を抑える薬などではなく、市販の頭痛薬のような薬は1回服用を飛ばしたからといってどうこうなるものではありません。
またピロリ菌やアニサキス症などの感染も吐き気や腹痛を大々的に起こすことがあります。アニサキスは昨今、著名人が発症したことで知名度が上がりました。アニサキスという寄生虫の仲間の幼虫が原因です。
この幼虫が寄生した魚介類を生や生に近い状態で食べると、胃や腸に突き刺さり経験したことのないような腹痛や吐き気に襲われます。
便秘も病気
「便秘」は吐き気や腹痛、冷や汗を伴う病気です。お腹のなかに便が溜まり続けると、便が腐敗します。ガスが出たり腸が膨張したりしてほかの臓器を圧迫し、通常のはたらきをすることができない状態になり腹痛を自覚するようになります。
自律神経のバランスが崩れて冷や汗が出てきます。便が溜まりすぎると腸のなかへ新しい食べ物が進んで行かないために、寝ても覚めても吐き気を感じ続けるようなこともあります。
便秘のときは冷たい牛乳を飲んでお腹を壊して下痢にして全部出してしまおうと目論むよりも、胃腸にやさしい飲食を心がけましょう。油分や糖分は控えて、ビタミンや食物繊維を摂取します。サプリメントよりも食べ物から摂り入れるほうが理想です。
お米を少なめにした野菜たっぷりのお粥をよく噛んで食べましょう。よく噛まないと消化が悪くなりかえって腹痛や吐き気、便秘を助長してしまいます。
また、ふだんの水分補給にも気をつけましょう。スポーツドリンクやコーヒーや紅茶などは水分補給にはイマイチなっていません。
お水や白湯、麦茶などカフェインを含んでいないものをメインにします。コンソメスープやコーンポタージュがお好きな方は、2回に1回はお味噌汁を飲むようにすると大豆の食物繊維が便秘解消を助けてくれます。
運動不足が災いに
便秘が進行し「腸捻転」(ちょうねんてん)や「腸閉塞」を起こすといよいよ吐き気や腹痛が耐え難いものになってきて、顔色が優れず周囲の皆さんにも心配されるようになります。
ほとんどの人間はもともと腸がねじれてはいるのですが、度を越して腸がねじれたり塞がった状態になると便が通り抜けることができなくなり激しい痛みを覚えます。
さらに便秘が進行すると意に反して噴水状のおう吐を引き起こすこともあり、特に外ではしたくないものです。便秘になりやすい方々はたいてい運動不足ですから、便秘の状態で吐き気や腹痛に耐えながらからだを動かすのはつらいでしょうが頑張れば結果はついてきます。
いきなりジョギングではなく、少しからだをねじったり反らしたり飛び跳ねたりで良いのです。これらが全て入っているのはラジオ体操です。深呼吸とジャンプを多めに1日2、3回ラジオ体操を音楽なしでも良いので続けてみてください。
よほどの手遅れでなければ、1週間以内に便秘は解消されて吐き気や腹痛からも解放されています。運動どころか起き上がっているのもつらい、というところまできている場合は直ちに病院でみていただいたほうが良いです。
まとめ
食べすぎ?吐き気と腹痛が治まらない原因は
飲食にあたったとき
便秘も病気
運動不足が災いに