吐き気 と 下痢 の症状が同時におきるといわれており、これらは嘔吐下痢症と呼ばれています。嘔吐下痢症といっても、原因はさまざまあり、場合によっては命を脅かしてしまう場合もあります。
ただの風邪かなと思わず、異変を感じた場合にはすぐに病院へいくことをおすすめします。
吐き気と下痢がおきたらすぐに病院で検査を!
嘔吐下痢症とは?
吐き気と下痢の症状が同時におきてしまうと体力を消耗してしまい、急な症状に驚いてしまうかもしれません。しかし、吐き気と下痢が同時におきることは珍しくありません。
このような症状はまとめて“嘔吐下痢症”とよばれ、ウイルスや細菌によって炎症がおきることもあれば、日本脳炎などの命に関係する病気が原因となる嘔吐下痢症もあるのです。
感染による嘔吐下痢症
ウイルスや細菌による嘔吐下痢症の場合にはウイルス性のものと、食中毒をおこしている場合があります。
ウイルス性の場合にはいくつかの代表的なウイルスがあります。
そのなかでも有名なものはノロウイルスやアデノウイルスです。これらに感染すると嘔吐や下痢の症状のほかにも発熱などの症状があります。
細菌感染による場合にはサルモネラ菌やO157などの大腸菌に感染した場合に症状を発症します。
細菌性の場合にはレバーや生卵などの食品から感染する場合があるため、食品の調理には十分な注意が必要です。
病気による嘔吐下痢症
日本脳炎などの命に関わってくる病気が原因で嘔吐や下痢を引き起こしてしまっている可能性もあります。
これらの場合には細菌などの感染症と異なり、治療が遅れてしまうと命に関わるだけでなく、後遺症が残る可能性もあります。
そのため、嘔吐下痢症の症状がみられた場合にはなるべく早いうちに病院で症状の原因を特定することをおすすめします。
嘔吐下痢症の注意点
嘔吐下痢症の注意点としては、嘔吐や下痢をした際に排泄物を素手で触らないことや、処理をした後には消毒をきちんとおこなうこと、また脱水症状に陥らないことです。
ウイルス性が原因とある場合には、空気感染や接触による感染があります。
嘔吐物を直接触らない、処理をする際にはマスクをするなどの対策をしたうえで処理をしましょう。床や便器に付着している場合には塩素系のものを使用し消毒をしてください。
また処理をした後には必ず手を洗い、アルコール除菌をおこない二次感染を防ぎましょう。
次に、脱水症状についてです。嘔吐や下痢などが続いてしまうと物を食べることや飲むことが難しくなる場合があります。すると次第に水分を取らなくなってしまう場合があります。
水分を取らないと身体から水分が失われ脱水症状をおこしてしまうのです。
しかし、水分補給をする際にも注意点が必要で、摂取する水分に必要な電解質が含まれていなければ水分を摂取していても体調を崩してしまいます。
そのため、水分と同時にナトリウムなどの電解質を一緒に摂取しましょう。嘔吐下痢症の際におすすめな飲み物がスポーツドリンクです。
スポーツドリンクには体内に必要な電解質分が含まれているので嘔吐や下痢の症状がみられた場合にはスポーツドリンクを飲み脱水症状を防ぎましょう。
下痢止めの服用に注意
下痢の症状がみられた場合には下痢を止めようとして下痢止めを服用しようと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、下痢止めはできる限り使用しないほうがいいといわれています。
それは、身体が体内にいる細菌などを排出しようと下痢をおこしているのにも関わらず、下痢止めを服用することで細菌を体内にとどめてしまうことになるのです。
そのため、なかなか症状が改善されず、場合によっては体内に残った細菌などによってさらなる感染症をひきおこしてしまうのです。
まとめ
吐き気と下痢がおきたらすぐに病院で検査を!
嘔吐下痢症とは?
感染による嘔吐下痢症
病気による嘔吐下痢症
嘔吐下痢症の注意点
下痢止めの服用に注意