吐き気がきたときに、薬を飲んで治そうと試みる方も多いことでしょう。しかし、吐き気の原因によっては薬の服用は逆効果になりますます吐き気が強くなり、おう吐してしまうこともあります。
薬は毒にもなるので、原因と対処法を間違えると火に油を注ぐ行為になってしまいます。 吐き気 の種類と 薬 の飲み方を考察しましょう。
吐き気には薬で対抗!!して良いとき悪いとき
胃薬の効き目
胃薬を服用しても良い吐き気の原因は、食べすぎやお酒の飲みすぎによる胃もたれ、ストレスなどです。暴飲暴食して胃腸に負担をかけて消化不良を起こせば、ほとんどの人間は吐き気に見舞われます。
もしおう吐をしても良い環境であれば、出してしまったほうが胃薬を服用して吐き気を抑えるよりも楽になります。次回からは食べすぎ、飲みすぎを控えればほぼ解決します。
胃薬は沢山服用すれば効き目が増大することはありません。説明書きをよく読んで、量や回数は必ず守りましょう。ふだん胃薬を服用していない方は、薬の副作用で体調を崩すこともありますので1回服用したあとは体調に変化がないか気をつけなくてはなりません。
ストレスなどが原因の場合は、胃酸が過剰に分泌して胃液が逆流して吐き気が起きています。胃薬を服用すれば一時的に症状は緩和することでしょう。しかし根本的な解決にはなっていません。
ストレスには気温などの外的なもの、精神的なもの人それぞれいろいろあります。ストレスを減らすことができれば吐き気も治まってくるはずですが、それには長期的なメンタルトレーニングが必要になります。
まずは「吐いてしまうかもしれない」と心配する思考をストップしましょう。
乗り物には酔い止め+α
乗り物酔いの酔い止め薬は乗り物に乗る15~30分前くらいに服用します。吐き気を感じてから服用しても効果はほぼない、弱いと考えておきましょう。
乗り物酔いは小さいお子さんに多く、乗り物に乗るストレスや緊張によって起こるようです。お子さんは内耳にある平衡感覚を司る三半規管が未発達なためといわれています。
成人してからも乗り物酔いが治らない方は体質もありますが、幼い頃からのトラウマのような思い込みが原因のこともあります。「乗り物に乗ると自分は酔う」というマイナスの思い込みが脳神経から内臓にも伝達されて、吐き気をもよおしているのです。
薬を服用すれば酔わないという方は、一度服用せずに乗り物に乗ってみられると良いです。酔わずに済んだというケースが珍しくありません。薬を服用するときは、成人用、子ども用の区別は守りましょう。
効果はさておき子ども用を成人が服用するのはともかく、成人のみという薬をお子さんに量を減らして服用させるのはダメです。お薬嫌いのお子さんには水なしで服用できるキャンディタイプがお勧めです。
お子さんは慣れない空間に身を置くと緊張します。遠方まで外出するときなどは、前日は早めに休み睡眠不足にならないようにし、おなか周りがきつくないゆったりした服装で出かけるなどの工夫をしましょう。
出るものはどんどん出すとき
吐き気を止めようとせずにどんどん出したほうが良いケースは、ウイルス性胃腸炎によるときです。食中毒やノロウイルス、ロタウイルスなどは胃薬や下痢止めを服用してはなりません。
せっかく身体が抵抗して吐き出そうとしているのですから、それを薬で止めてしまっては逆効果です。症状が長引いたり重篤な状態を招いたりします。
ビフィズス菌などの整腸剤は服用しても良いのですが、慣れないものを服用してただでさえ悪い体調がどうなるかはわかりません。自己判断で市販の薬を服用する前に病院へ行くほうが楽です。
救急車をよんでも良いですし、少し横になってどうしようか考えても良いでしょう。経口補給液などの水分補給はしておきながら、ご飯を食べるのはあきらめましょう。
脱水症状が出ると危険ですから、けいれん、しびれ、意識もうろうとしてきたら話せるうち、動けるうちに病院へ向かいましょう。周囲に頼れるひとがいない場合は尚更です。手遅れになると死亡してしまうこともあるのですから、ためらうことはありません。
まとめ
吐き気には薬で対抗!!して良いとき悪いとき
胃薬の効き目
乗り物には酔い止め+α
出るものはどんどん出すとき