熱があり、 吐き気 と 寒気 がしてきたら多くの皆さんは風邪を引いたと判断されることでしょう。しかし発熱がないときはいかがでしょうか。
食べ過ぎや冷房病かなどと色々考えを巡らせてみても治らなかった、もう動くのもつらいという状態になると大変です。そうなる前に検討をつけて対策を講じましょう。
吐き気と寒気は病気のサイン?その原因は
ストレスに身体が反応している
ストレスによって体調が悪くなった経験は多くの方があることでしょう。精神的な苦痛に継続して見舞われると胃腸の具合が悪くなり、吐き気や寒気がすることがあります。この場合は、ストレスを解消することがいちばんの治療になります。
対人関係に悩みがある場合は、必要のない付き合いであれば多少陰口をいわれることは承知でお誘いをお断りしても良いのです。
もしガマンし続けて胃潰瘍になったりストレス障害やパニック障害、過呼吸などを発症しても原因と思われる苦手な人間が身代わりに病気になってくれることはありません。職場であれば、倒れたほうがメンタルが弱いというレッテルを貼られてしまうのが関の山です。
その人間と関わる時間を減らすことができないのであれば、意識を他に持っていく練習をしましょう。帰宅してからもその人のことを考え続けるのはもったいないことです。
せめて会っているときは吐き気や寒気がするが、いなくなると元気になるくらいの神経は身につけましょう。気分転換も大切です。
吐き気や寒気のしているときにからだを動かすのはむずかしいですから、好きな香りのするお部屋で音楽を聴いたり本を読んだり、観葉植物を育てるのもお勧めです。植物の健気な生命力を目の当たりにすると自分も頑張ろうという気持ちになります。
自分で何をしても吐き気も寒気も一向に改善しない場合は、慢性化している可能性がありますので病院へ行きましょう。最初は消化器内科などが無難です。
不摂生によるもの
吐き気と寒気はあるけれどストレスはないし毎日楽しく充実しているという方は、人間ドッグや健康診断の結果を思い出してみてください。
血圧や尿酸値などに心配があった方は、高血圧が原因で吐き気と寒気がしているとも考えられます。血圧の高い低いの基準については近年論争が活発になっていますが、概ね上が140~160mmHg以上、下が120~90mmHg以上の状態です。
高血圧で喫煙者でも100歳まで健康そのものの方もなかにはいらっしゃいますが、だから私も大丈夫とは思わないほうが賢明です。悪化すると動脈硬化になることもあります。これはコレステロールが動脈に詰まって硬くなり血流が滞っている状態です。
遺伝や加齢によるものもありますが、運動不足や食生活が大きな原因です。悪化すると心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすこともあるので、暴飲暴食は控えて将来のことを考えましょう。
よく「好きなものを好きに食べて死にたいので、高血圧などは気にしない」という方がいらっしゃいますが、倒れたあとに長患いする日々を想像してみてください。
好きなものを適度に長く食べられるほうが良いと思えたら、塩分や高カロリーを控えて運動をする気にもなるのではないでしょうか。寒気や吐き気をガマンしながら食事をするのは楽しいものではありません。
外敵の侵入
食中毒の一種で「ノロウイルス」というものがあります。流行のピークは冬で、発熱はなく吐き気、寒気、下痢の症状がみられます。ご自身お一人だけが感染して発症するということは考えにくいので、周囲の皆さんも病院へ行く必要があります。
症状には個人差があり、病院へ行かずに寝込んでいるうちに治ってしまったというケースもあれば、入院して治療を受けたが命を落としてしまうこともあります。
重症化しやすいのはお子さんやお年寄り、持病のある方や妊娠・出産直後の方など体力が低下している方々です。
吐き気、寒気、下痢の3つの症状が揃っていないのでノロウイルスではないなどと考えずに、吐き気か下痢が止まらなかったら直ちに病院へ行きましょう。遅くなればなるほど、死亡率は上がります。
まとめ
吐き気と寒気は病気のサイン?その原因は
ストレスに身体が反応している
不摂生によるもの
外敵の侵入