鼻茸 (ポリープ)ができていることに気がついたら、そのまま自然に取れて治ることを期待してはなりません。必ず病院へ行き、治療を受ける必要があります。 手術 をしないと治らないイメージが先行するかもしれませんが、ほかの治療で治ることもあります。
お金の心配もしたほうが良いのか確認しましょう。
鼻茸ができたら手術するしかないの?費用は?
安くてカンタン日帰り?
鼻の中が炎症してむくみや腫れを起こすことは、鼻茸でなくてもあります。これは鼻茸に違いないと確信した時点で、早めに病院へ行きましょう。まだ小さいから来週でも良いかな、などと悠長に構えているとあっという間に大きくなってしまいます。
診察の結果、中程度以上と診断されれば早速手術となるケースもあります。鼻茸を切除すれば良い話ですから、手術自体はむずかしいものでもなく両方の鼻の切除をする場合も長くて2時間ほどで終了します。術後の容態が安定していれば日帰りも可能です。
入院が必要となるのは、患者さんの体質や鼻茸の大きさ、できている場所、出血の多少などを考慮した場合です。日帰りだと思ったから来院したのに、などと医師に無茶をいうのはやめて従いましょう。
気になる費用ですが、日帰りの場合は健康保険適用でおおよそ1~2万円ほどです。このなかには診察費や薬代なども含まれます。片方の鼻のみであれば1万円以下で済むケースもあるでしょう。入院する場合はほかに1日あたり6,000円前後~が目安です。
「術後の出血が多いのは手術がヘタだったからだ、入院費を安くしろ」などと詰め寄ってはなりません。実際に手術がイマイチということもあるでしょうが、わざわざ心証を悪くするのは今後のことを考えても得策ではありません。
手術しなくて済むケース
鼻茸の症状が軽度の場合は、薬やレーザーによる治療が施されることもあります。ネブライザー治療は粘膜の腫れを取り除く方法です。鼻茸は粘膜の上にできているため、腫れが消失すれば鼻呼吸しやすくなり頭痛や集中力の低下も改善されます。
治療は薬液を鼻の中に注入したり噴霧するもので、失敗のリスクはほとんどありません。もう一つレーザー治療は、手術といえなくもないですがレーザーで鼻茸を焼き切る方法で採用している病院は多いです。
レーザーの良い点は、痛みや出血が少ないことです。美容整形などのレーザー治療で失敗して大変な思いをされる方々は少なくないですが、鼻茸ではそれほど心配はありません。
ネブライザー治療やレーザー治療で一旦は症状が治まったようにみえても、再び鼻茸が出現することはもちろん考えられます。そのときはしっかり切除手術をして、経過をみることになります。
治療後の過ごし方
それぞれの治療が成功したとしても、しばらくは経過観察のために通院しなくてはなりません。定期的に鼻の中のお掃除が必要になります。
そのくらいは自宅で自分でできるような気もしますが、鼻の奥のほうにまでホコリなどがたまりやすくなっていますのでセルフのお掃除には限度があります。術後1~2週間の間に何度か通うことになるでしょう。
鼻茸は再発の可能性も高いので、治療が済んだからと気を大きくして予防をサボってはなりません。明確な予防法は確立されていないのですが、もともとアレルギー体質の方や蓄膿症気味の方はなおさら気をつけたほうが良いでしょう。
とはいえ、アレルギーや蓄膿症の症状が常にあると鼻がむず痒かったり少し腫れていたりするのは日常茶飯事です。「この腫れは鼻茸っぽいかもしれない」などと早めに気がついて病院へ行くというのは不可能に近いことです。
そこでとても面倒くさいですが、1ヶ月に一度くらいの頻度でお鼻の定期検診に病院を訪れてみてはいかがでしょうか。お掃除もしてもらえば鼻通りも良くなりしばらく快適に過ごすことができます。
あとはホコリっぽい場所にできる限り近づかないことです。ご自宅をキレイに保つ努力は惜しまずに頑張りましょう。うがい・手洗いや水分補給もマメに行うといくぶん鼻の負担が減少します。携帯加湿器を持ち歩くのもお勧めです。
まとめ
鼻茸ができたら手術するしかないの?費用は?
安くてカンタン日帰り?
手術しなくて済むケース
治療後の過ごし方