「鼻詰まりがひどくて頭痛になる原因と解決策(前編)」では、鼻づまりが原因で起こる頭痛についてご紹介いたしました。後編では、鼻づまりが起きる原因となる疾患についてご紹介いたします。
鼻詰まり からくる 頭痛 を治すためには、まず鼻づまりを治すことが第一優先となります。
鼻詰まりがひどくて頭痛になる原因と解決策(後編)
鼻詰まりをおこす3つの症状
鼻詰まりがおこると頭痛が発生するメカニズムについてはご理解いただけたかと思います。しかし、そもそもなぜ鼻詰まりは起きるのでしょうか?鼻詰まりがおこる症状は風邪や花粉症などのアレルギー性の鼻炎、副鼻腔炎の3つです。
風邪は原因となる細菌やウィルスが多く、喉風邪や鼻風邪、胃腸風邪などと言われるように種類も豊富です。そして風邪をひいた時に鼻水が多く出るのは、病原菌が体に入って来ないための防御反応であると言われています。
また鼻水には解熱効果もあり、熱を持った鼻水を外に排出することで熱を下げる効果もあります。
アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダストなどに含まれているアレルゲンという物質に鼻の粘膜がアレルギー反応をおこし炎症をおこした状態です。アレルギー性鼻炎でもアレルゲンを体内に取り込まないようにするための防衛反応として鼻水が多く出るようになります。
さらにアレルギー性鼻炎では炎症が発生しているため、毛細血管が広がった状態になっています。そのため、鼻腔内の空気のとおり道が狭くなってしまいます。そこに大量の鼻水が出てきているため、鼻詰まりがおこりやすくなっているというわけです。
また、アレルギー性鼻炎はアレルギーを持っている人だけにおこるものだと思われがちですが、実はアレルギーを持っていない人でも寒暖の差によって鼻の粘膜が敏感になり、鼻粘膜が腫れる寒暖差アレルギーと呼ばれる症状もあります。
寒暖差アレルギーの場合はアレルギー性物質は関係なく誰にでもおこる可能性があります。
副鼻腔炎は顔の骨の中にある空洞の副鼻腔内やその付近で炎症をおこした状態のことを言います。また、副鼻腔炎は通称蓄膿症とも呼ばれています。
副鼻腔炎の炎症が鼻腔にまで広がることで鼻詰まりの原因となることもありますが、副鼻腔炎そのものが頬や額、頭の痛みを引き起こす原因としても考えられています。
また、副鼻腔炎の場合、気圧の変化によって副鼻腔の自然孔が閉じてしまい、副鼻腔に気圧の差が生じることがあります。そのため、飛行機の離着陸のような気圧の変化が起こりやすい場面で激しい頭痛を引き起こすこともあるそうです。
頭痛を治すには元を正すのが一番!鼻詰まりに効果的な4つの解決方法
頭痛があまりにも辛い時に、痛み止めを飲んで頭痛の痛みを和らげるのも一つの方法ではあります。しかし、痛み止めは一時的な対処法にすぎません。鼻詰まりが原因で頭痛がおこる時のもっとも効果的な対処法はやはり鼻詰まりを解消することです。
一番はやはり耳鼻科へ行き適切な診察と治療を受けることですが、日常生活で簡単に鼻詰まりからの頭痛を解消できるのであれば、そちらの方が良いですよね?日常生活でも簡単にできる鼻詰まりを解消する4つの方法をご紹介します。
まず、覚えて頂きたいのが正しい鼻のかみかたです。正しく鼻をかむことで鼻腔内を詰まらせている鼻水を外に押し出すことができます。しかし、間違った鼻のかみかたをしていると中耳炎になってしまったり、さらに頭痛が悪化してしまうこともあります。
正しく鼻をかむポイントは片方ずつかむ、鼻水が出なくても強くかみすぎない、口を閉じてかむ、斜め下を向きながらかむ、の4つです。
次に効果的なのが鼻を蒸しタオルで暖める方法です。鼻を暖めることで鼻腔が広がり、粘膜の血流が良くなり空気のとおり道が確保されやすくなります。また、蒸しタオルで鼻を覆うことで湿った空気を鼻腔内に吸い込むことができる点も効果的です。
また、蒸しタオルで鼻を暖める他に、つむじを暖めることでつむじにあるツボを刺激して体全体を暖めることで鼻水を止める効果もあるそうです。
鼻詰まりを解消する方法として効果的な方法として、もう一つやっていただきたいのが鼻詰まりに効くツボの刺激です。鼻詰まりや鼻炎などに効くと言われているツボはいくつかありますが、今回はその中から3つのツボをご紹介します。
まず、ご紹介するのが上星(じょうせい)というツボです。上星はおでこの中央で髪の生え際から親指1本分上にずらした位置にあります。このツボを強めに10秒間、数回押すことで鼻のとおりが良くなり、鼻水が止まる効果があります。
次に紹介するのは迎香(げいこう)というツボです。迎香は小鼻の横にあり、この部分を数回、気持ちいい程度に指で刺激することで鼻のとおりが良くなります。
最後は崑崙(こんろん)と呼ばれるツボです。崑崙は鼻水や鼻詰まりに対して効果の高いツボと言われていています。ツボの場所は外くるぶしとアキレス腱の間です。この部分を鼻詰まりのひどい鼻と同じ方の足を強めに10秒間、数回押すことで鼻詰まりが解消されます。
正しく鼻をかんだり、鼻を暖めたり、ツボを押したりしても鼻水や鼻詰まりが続くようであれば薬の服用をすることをおすすめします。特に副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで鼻詰まりが長引くと鼻をすする回数も増え、三叉神経を刺激してしまい頭痛が広がる原因にもなります。
最近では鼻詰まりに効果的な薬も市販されているので、鼻詰まりの原因をきちんと見極めて症状にあった薬を服用するようにしましょう。
まとめ
鼻詰まりがひどくて頭痛になる4つの原因と解決策(後編)
鼻詰まりをおこす3つの症状
頭痛を治すには元を正すのが一番!鼻詰まりに効果的な4つの解決方法