たかが 偏頭痛 、と 病院 を受診しない方も多いようですが、偏頭痛は放っておいても繰り返すばかりです。毎回のことだからと痛みを抑えるために市販の鎮痛剤に頼りすぎていては薬物性頭痛を引き起こしてしまう危険もあります。
躊躇せずに病院へ行ってみませんか?医師に相談してみることで、痛みだけではなく吐き気などの苦痛からも解放されます。
自己流は危険です 偏頭痛でも病院を受診しましょう
何科を受診するの?
頭痛はいったい何科なのか、迷うところです。別の疾患や原因、例えば風邪に伴う頭痛、そういった場合であれば、まず一般内科を受診しますが、偏頭痛の場合は、頭痛外来、神経内科、そして脳神経外科、この3つを受診することになります。
頭痛外来では、頭痛を専門に診ています。神経内科と脳神経外科では、脳そして脳や周囲の血管そして神経を専門に診断し治療しています。
偏頭痛の発症の原因は、脳の血管の拡張と炎症によるものです。この3つの科であれば、詳しい診察が可能ですので、お住まいの地域の総合病院で確認して、早速受診してみましょう。
何を聞かれるの?
頭の片側がズキンズキンと痛むのです。それだけでは説明にかけます。最初の問診では、具体的な内容や経過について詳しく質問されます。事前に準備しておくとスムーズに診察が進みます。偏頭痛の診察で質問される具体的な項目をいくつか挙げてみます。
痛みがいつから続いているのか?同じ様な痛みが以前にもあったか?あったらそれはいつ頃から続いているのか?どういったときに痛みが出るのか?どういう痛みなのか?どういったときに痛みが強くなるのか?どうしたら痛みが楽になるのか?頭痛の前に予兆や前兆があるのか?
頭痛以外の身体異常があるのか?家族や親族に同じような頭痛をもつ人はいるのか?現在服用している薬はあるのか?持病は?現在別の疾患を発症しているか?など、です。
こうして自分で整理しておくと、当日は大変スムーズに問診が済みますので、医師も治療方針を決める際に大変役立ちます。このような質問は自分自身の症状の把握にもつながりますので、偏頭痛の方は、痛みや吐き気などの症状が起こった際に、それらを記録しておくのも良いでしょう。
どのような検査?
問診が済みました。次に行われるのは、脳の画像検査や脳血流検査です。これらは偏頭痛や頭痛の原因となっている脳内の血管や神経の状態を調べるためです。
画像検査の前に、座ったままあるいは仰向けになった状態で、首や手足の麻痺そして筋肉萎縮が調べられ、そして歩行困難がないかどうかも確認されます。
具体的な画像検査をご紹介いたします。脳CTでは、放射線により脳の断面が撮影されます。脳MRIでは、磁気による脳の断層が撮影されます。脳MRAでは、磁気による脳の血流が撮影されます。
その他に、脳波、血液検査、心理検査などが行われることもあります。偏頭痛の原因究明そして脳の血管や神経を詳しく診るために必要な検査です。
薬物性頭痛にならないために
偏頭痛に悩まされる方の多くは受診しないで放っておく方が多いようです。偏頭痛では吐き気を感じる方が多いのですが、それほどひどくない方、痛みの頻度や持続時間が少ない方などは、毎度のことだからと市販の鎮痛剤を服用して痛みを抑える、あるいは自己流で予防したり痛みを和らげる方も大勢おられます。
頻度や持続時間が少なく比較的軽い症状で済む方はそれでも良いのですが、一番危険なのが、市販の鎮痛剤服用による薬物性頭痛です。痛いから鎮痛剤、この繰り返しが乱用を招きます。市販の鎮痛剤は10日間続けて服用してはいけません。
偏頭痛の方で、いつ頭が痛くなるか不安で、予防のために、いざというときのために、バッグに市販の鎮痛剤を常に携帯している方もおられますが、気をつけなればなりません。
月の半分以上で偏頭痛がある(頻繁に起こる)、朝起きたときから痛い、常用している市販の鎮痛剤が効かない、こういう方は病院で適切な偏頭痛用の薬を処方してもらいましょう。
偏頭痛を治す基本は薬物療法です。現在、病院では、効果の高いそして即効性のある製剤、そして予防薬も処方されています。
また吐き気が強いようであれば、その対応薬も処方してもらえます。薬物性頭痛にならないためにも、頻繁に偏頭痛のある方は、是非病院を受診してみましょう。
まとめ
自己流は危険です 偏頭痛でも病院を受診しましょう
何科を受診するの?
何を聞かれるの?
どのような検査?
薬物性頭痛にならないために