ふつうの頭痛は、少し休めば治るものですが 片頭痛 はなかなか治まるものではありません。 原因 を考える前に市販薬などに頼るのは、症状の悪化や薬への依存性を招きかねませんので危険です。まずは、日常生活のなかに原因が隠れていないかチェックしてみましょう。
治らない片頭痛の原因と対策
睡眠不足だけではない、さまざまな原因
片頭痛に悩まされているのは日本人の約8%くらいの方です。ちなみに「片頭痛」と「偏頭痛」は同じ病気で、表記が異なるだけです。
女性に多く、10~20代で発症するケースが多いようです。月経前症候群や月経のストレス、社会的なストレスが増えるためと考えられます。
痛みの持続はだいたい4~5時間ほどですが、重度の方は3日くらい続くこともあります。その間に大切な試験やお仕事などがあったら、それは大変ですよね。いつあの痛みが来るかとビクビクしながら過ごすのはストレスにもなりますし、憂鬱で自律神経まで乱れてしまいかねません。
実は、片頭痛の原因は未だに解明されておらず、根本的な治療法も存在しません。ですが、いくつかの間接的な原因はだいぶわかってきています。
その一つが、「三叉(さんさ)神経の血管の異常」によるものです。これは何らかのきっかけで、頭の血管の周囲を張り巡っている三叉神経が刺激されて脳の血管を拡張する痛み物質が分泌されることによって頭痛が起こるというものです。
そのきっかけとしては、寝不足、ストレスや緊張、人ごみ、月経、寝すぎなどが挙げられます。つまり、これら全てに該当する方は当然ながら慢性的な片頭痛に苦しむことになります。
また、同じような生活をしていても体質や性格などによって全く発症しない方がいるのも事実です。ですから尚の事、原因の解明が困難なのでしょう。
二つめの原因は、「肩こり・首こり」によるものです。生まれてから一日も休まずに頭を支えている首やその周辺の筋肉の緊張が高まり、血の巡りが悪い状態が続くと片頭痛を発症することがあります。
血の巡りを良くするには、運動がいちばん効果的ですが学年が上がるに連れて外遊びの機会が減り、そのまま社会人になると改善策を考える暇もないのかもしれません。
三つめは、「食べもの」です。好きな食べものに含まれる成分が片頭痛を引き起こしている可能性があります。たとえばワイン、特に赤ワインは脳の血管を拡張するポリフェノールが多く含まれています。
ポリフェノールといえばからだに良いというイメージがありますが、どのような成分にもプラスマイナスどちらの面もあるということですね。
チーズは、反対に血管を収縮させるチラミンを多く含んでいます。赤ワインとチーズは鉄板の組み合わせですから、交互に口に入れるのは血管にものすごく負担をかけていることになります。
同じくチョコレートもチラミン入りですが、「あまり関係ない」とおっしゃる医師もいます。食べ過ぎて鼻血が出ることとの因果関係は解明されていません。
そのほか、キムチ・レバー(チラミン)、ソーセージ、ハム、サラミ(亜硝酸。血管を拡張する)、スナック菓子やインスタント食品(化学調味料)などが挙げられます。
予防するには
マグネシウムを多く含んだ食品をほどほどに摂取しましょう。大豆や納豆・お豆腐などの大豆製品、黒豆、ほうれん草、ひじきなどに含まれています。ただし食べ過ぎては逆効果です。
片頭痛の前兆がご自身でわかるという方は、くる! と感じたらコーヒーを飲んだり、可能な状態であれば横になって休んだり、痛む部分を冷やしたりしてみてください。
改善方法
いちばん良いのは「暗くて静かなところ」でゆっくり休むことです。神経をしばし休ませるということです。
運動するのも効果的です。ウォーキングでなくともラジオ体操で十分です。毎日続ければ必ず体調の変化を実感出来ると思います。あきらめずに、リラックスして努力をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
治らない片頭痛の原因と対策
睡眠不足だけではない、さまざまな原因
予防するには
改善方法