片頭痛は大人の頭痛と思われがちな片頭痛ですが、実は子供にもあります。 子供 の 片頭痛 の場合、本人が上手く伝えられないことで周囲の大人も気付かないことが多いのです。
将来の片頭痛の兆候としての症状も表れますので、丁寧な観察をしてあげて下さい。何事も早期発見早期治療が大切です。
子供の片頭痛
片頭痛とは?
子供の片頭痛についてお話するにあたって、先ずは片頭痛とは何か?ということから説明させて頂きます。片頭痛とは、頭部の血管の急激な拡張によって、周囲の三叉神経が刺激されて発症する病気のことを言います。
したがって子供にも充分起こり得ますし、逆に起こりやすいと言っても過言ではないかも知れません。成長過程にある子供の血管や細胞は激しく収縮と拡張を繰り返します。筋肉の緊張と弛緩も同様です。
ですから体育の授業の後や激しい運動の後、あるいは学校が終わって帰宅後に頭痛を訴える子供が多いと言われています。これは、発展途上の子供たちの身体の、緊張と弛緩のバランスが上手く働かなった結果と言えるのではないでしょうか。
片頭痛を起こしやすい子供
片頭痛を起こしやすい子供の特徴としては、まず挙げられるのが遺伝的要素によるものです。特に母親が片頭痛持ちの場合には、かなり高い確率で病気を受け継いで発症します。
また乗り物酔いをしやすかったり、喘息やアレルギーを持つ子供、低血圧気味の子供も片頭痛になりやすいと言われています。
子供の片頭痛の症状
授業中など、熱も無いのに頭痛を訴えると、仮病扱いされることが多いそうです。また、平日は頭痛を訴えているのに休日は元気で過ごしていても同じように誤解されるそうです。大人同様、子供の片頭痛もストレスと無関係ではありません。
大人の片頭痛との違いは、先ずはその発症時間の短さにあると言えます。例えば授業中に発症したとしたら、その時間だけ保健室等で安静に過ごせば治まります。
けれどもが片頭痛の発症する授業が常に同じ先生の同じ授業だとしたら、ただその先生のその授業に出たくないだけではないかと誤解を招くことになりかねません。誤解を招いたまま学校生活を続けることはストレスとなり、ますます病気を悪くしてしまいます。
誤解を解くためには、片頭痛であるということを周囲に理解してもらうことが大切です。お子さんが片頭痛持ちであるということの医師の証明書を提示し、学校や教師に相談しましょう。そして学業に支障をきたさないよう可能な限りの対策を話し合いましょう。
また子供の片頭痛の症状の特徴としては、嘔吐や下痢など腹部への影響が多いことも挙げられます。繰り返し起こる嘔吐と下痢は、食中毒と間違いやすいので要因を特定できるまで冷静な判断が必要です。
小児周期性症候群
小児周期性症候群とは、幼少期に繰り返し起こる発熱や嘔吐、頭痛のことを言います。子供が成長するに従って片頭痛へと移行していく発作性の疾患です。
小児周期性症候群には代表的な三つの疾患があります。このうち周期性嘔吐症というのは、嘔吐が周期的に起こる病気のことを言います。発症すると顔面が蒼白になり眠くなる傾向にあります。
また腹部片頭痛は強い腹痛とともに食欲不振や嘔吐、顔面蒼白の症状が表れ、日常の行動が困難になります。小児発作性めまいは回転性のめまいが前触れなく訪れる病気です。短い時で数分、長くても1~2時間で自然に治まります。めまいと共に頭痛を伴うことがあります。
これらの病気の発症報告が驚くほど少ないのは、まだまだ子供の片頭痛への認知度が低いこと、子供の片頭痛の専門医が居ないこと、また子供自身も症状を上手く伝えられないことなどの理由が挙げられます。周囲の大人による観察がとても大切になってきます。
まぶしい光を極度に嫌がる、音に敏感に反応するなどの行動から片頭痛の可能性を探ることも出来ます。早い段階で発見できれば芽を摘むことが出来ますし、対策もじっくりと練ることが出来るでしょう。
まとめ
子供の片頭痛
片頭痛とは?
片頭痛を起こしやすい子供
子供の片頭痛の症状
小児周期性症候群