ズキズキと走るこめかみや目の奥の痛み、偏頭痛は約800万人の日本人がその症状を訴えているとされています。特に20〜40歳代の女性に多いと言われるこの 偏頭痛 を 治す にはどうすれば良いのでしょうか。
偏頭痛の原因から治療法を考えてみましょう。
偏頭痛を治すには?4つの対処法
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偏頭痛とは
偏頭痛とは“頭の片側のみに生じる拍動性の頭痛”のことを指します。
偏頭痛は20~40歳代の女性に多いとされています。偏頭痛は脈拍と一致した拍動性のズキズキした痛みが特徴的で、1回の頭痛が2、3時間~長ければ1日中続くこともあります。また、頭痛は数日~数週間くらいの間隔で生じます。
頭痛が起こる前兆を伴うことが多いのも偏頭痛の特徴です。その前兆は人によって様々ですが、目がチカチカする、視界の一部が霞んで見える、身体がチクチクする、言葉が出にくくなる、などがあります。
また、ズキズキとした目の奥、こめかみの頭痛に、吐き気や音過敏、光過敏などの症状を合併することも少なくありません。
偏頭痛の原因
偏頭痛が起こる機序というのは、現在も完全に解明されたわけではありません。
しかし、現在最も有力な仮説として考えられているのが、脳の毛細血管の拡張によって生じるというものです。脳の毛細血管が拡張すると、それによって毛細血管周囲に炎症が生じます。
その炎症が三叉神経と呼ばれる脳神経を刺激することで、刺激が疼痛となって脳に伝えられる、という仮説です。
少し難しいかもしれませんが、要するに脳内の毛細血管の拡張から始まっているという可能性が高い、ということになります。
この脳内の毛細血管の拡張する原因はいくつか挙げられます。
精神的な原因
まず、精神的なストレスが脳の毛細血管を拡張し、偏頭痛を引き起こすとされています。特に、睡眠不足や疲労はそれ自体も偏頭痛を引き起こしやすい上に、精神的ストレスの原因ともなり得ます。
また、睡眠不足や疲労以外にも、仕事や勉強なども精神的ストレスを招きます。女性であれば、月経前のホルモンバランスの変化も偏頭痛を引き起こしやすいとされています。
環境的な原因
台風が近づいたときなど、気圧が低い時に偏頭痛が起きやすい、という話は聞いたことがある人もいるかと思います。これは低気圧により血管が膨張することで、偏頭痛が起きると考えられています。その他にも天候や温度の変化で偏頭痛が生じることもあります。
生活習慣や食習慣
生活習慣の乱れも、血流の乱れ精神的ストレスを招きます。また、チョコレートや赤ワイン、柑橘類に含まれるチラミンという物質も偏頭痛を悪化させる可能性があることが指摘されています。
偏頭痛の4つの対処法
毛細血管の拡張によって起こる偏頭痛に対しては、その血流が落ち着くように対策をとることが有効です。それでは4つの対処法をご紹介していきましょう。
生活習慣の改善
まず、偏頭痛何より、偏頭痛を予防することが重要です。睡眠不足や疲労、精神的ストレスの原因となる生活習慣を改善することで、偏頭痛を起こりにくくすることができます。
冷やす
すでに生じている偏頭痛を治めるには、まず冷やすことが良いでしょう。血管の拡張に対して、アイシングは非常に効果的です。痛みのある患部を直接冷やすことも良いですし、脳への血管の通る首の後ろを冷やすことも痛みを和らげてくれます。
反対に、シャワーやお風呂などで頭を温めると、血管は拡張してしまうので注意が必要です。
暗いところで安静にする
偏頭痛が起こると音や光などの刺激に非常に敏感になり、痛みを悪化させてしまうことになります。刺激の少ないところでゆっくり休むことで、痛みの増悪を防ぐことができます。
カフェイン
カフェインには血管収縮作用があるため、拡張している毛細血管を元に戻してくれます。コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物が効果的でしょう。
まとめ
偏頭痛を治すには?4つの対処法
偏頭痛とは
偏頭痛の原因
偏頭痛の4つの対処法