ここ数年、特にスポーツをやっていないのに、肘の使い過ぎで 肘が痛い という方が増えてきています。スポーツをやっていないのに肘が痛くなる原因とはなんでしょうか?
日常に潜む肘の使い過ぎで肘が痛くなる原因についてご紹介します。
肘が痛いのはスマホ肘やパソコン肘かも!肘の使いすぎは注意
なぜ使いすぎると痛くなる?肘が痛くなる原因とは
肘が痛くなる原因として真っ先に思い浮かぶのがテニスやゴルフでよくみられるテニス肘やゴルフ肘と言われる症状だと思います。これらの症状は肘の外側、親指側の肘が痛む状態を上腕骨外側上顆炎、肘の内側、小指側の肘が痛む状態を上腕骨内側上顆炎と呼びます。
上腕骨外側上顆炎はテニスプレイヤーに多く発生するためテニス肘、上腕骨内側上顆炎はゴルフプレイヤーに多く発生しているためゴルフ肘という風に呼ばれています。
どちらもひねったり、力んだりする負荷がかかった状態で同じ動きを何度も繰り返すことによって筋肉が引っ張られ続け、筋肉と骨がくっついている肘の部分が炎症をおこした状態になります。
これらの肘の痛みはスポーツをしている時だけでなく、日常生活でもおこることがあるのですが、多くの場合が次の日には治ってしまっていることが多いためあまり認知されていません。
しかし、肘の痛みがすぐ消えるからといって放置していると徐々に痛みが増し、腱鞘炎に発展してしまい場合によっては手術をしなければ治らないということもありえるため、痛みがある場合は早めに対処することが重要です。
スマホやパソコンも肘の痛みの原因?日常生活で肘を酷使するシーンとは
日常生活でもっとも肘を酷使するのが家事だと言われています。家事は洗濯や掃除、料理など腕を使わないというシチュエーションはなかなかありません。
そのため、知らず知らずのうちに肘を酷使してしまい、上腕骨外側上顆炎や上腕骨内側上顆炎をおこしてしまっているというケースがとても多いです。
さらに女性の場合は男性に比べて筋力量が少ないため、負荷に耐えられず上腕骨外側上顆炎や上腕骨内側上顆炎になりやすいとも言われています。
また、手を使った作業が多い方も上腕骨外側上顆炎や上腕骨内側上顆炎になりやすいと言われています。これは指を動かすと指の動きに合わせて腕の筋肉も一緒に動いているのがわかると思います。これは指と腕の筋肉が繋がっているためです。
そのため、指を使う作業を長時間続けるような場合も肘と筋肉の付け根が引っ張られることになり、痛みを生じさせます。
そして、近年ではパソコンやスマートフォンの普及により、マウス肘やスマホ肘と呼ばれる症状が急増しています。マウス肘やスマホ肘は上腕骨外側上顆炎や上腕骨内側上顆炎のことを指します。
スマホ肘の場合は長時間、手首を曲げた状態でスマートフォンを持ち操作を行うことによって肘に負担がかかり痛みが出始めます。
マウス肘の場合、マウスを操作する際に肘が机についていることが多く、その状態でマウスを動かす、クリックをするなどを繰り返すため、肘に普段がかかり、痛みが発生します。
また、キーボードを長時間操作する場合も同様の負荷がかかるため、キーボード肘と呼ばれることもあります。
スマホ肘もマウス肘も急激に痛みが生じるというわけではなく、一瞬痛みが生じる、しびれが出る程度のためすぐに治ると見逃しがちなりますが、放っておくと肩こりや頭痛、肘に常に痛みがあるなどの症状に悪化することがあるため、長時間スマートフォンやパソコンを操作するときは合間に休憩やストレッチを挟みできるだけ予防をすることが大切です。
肘の使いすぎに効くストレッチ
使い過ぎた肘の痛みを改善するために効果定期なのは休息と炎症を抑えるためのアイシング、そして筋肉をほぐすためのストレッチです。ストレッチをすることで筋肉をほぐし、引っ張られていた肘のスジを柔らかく整えることができます。
まず、上腕骨外側上顆炎に効くストレッチからご説明します。肩の高さ真っ直ぐに腕を持ち上げますこの時、手のひらは下を向き、指や手首は伸ばした状態にします。
そうしたら次はもう片方の手で真っ直ぐ伸ばした手をゆっくり下へ曲がるところまで曲げます。この時に肘が曲がらないように注意します。
この状態を5秒間キープし次は手の平を上にして、同じように反対側の手で下へ曲がるところまで曲げて5秒間キープしてください。これを左右の腕で3セットずつ行ってください。
ただし、無理に手首を曲げすぎると手首を痛めてしまう場合がありますので、手首を下に曲げる際には無理はせず、必ず曲がる範囲で行うようにしてください。
まとめ
肘が痛いのはスマホ肘やパソコン肘かも!肘の使いすぎは注意
なぜ使いすぎると痛くなる?肘が痛くなる原因とは
スマホやパソコンも肘の痛みの原因?日常生活で肘を酷使するシーンとは
肘の使いすぎに効くストレッチ