特に強くぶつけてもいないのに気がついたら“ 疲労 骨折 をおこしていた“なんてことはありませんか?疲労骨折は特に患部を強く打ち付ける、転倒するなどの外傷がないのにも関わらず、弱い力で繰り返し患部に力が加わることで発症してしまうのが特徴です。
疲労骨折がおこるメカニズムと対策法は?
疲労骨折とは?
疲労骨折とは、弱い力が繰り返し骨のある一部分に伝わることで発症してしまう怪我です。“骨折”と聞くとなにか強い力が加わることで発症することが特徴ですが、疲労骨折は何度も繰り返して力が加わることによって骨が少しずつもろくなっていってしまうのです。
一般的には、スポーツをされている方に多くみられる怪我であり、軽症の場合には細かいヒビが入りますが重症の場合には骨が完全に断裂してしまうこともあるといわれています。
疲労骨折の特徴としては、早期に発見し治療を開始するとその分完治までの時間が短くすみますが、発見が遅れてしまう場合や気がついていても痛みを押してスポーツを続けてしまっている場合などには完治までに長い時間がかかってしまいます。
疲労骨折にみられる症状
疲労骨折にみられる症状は、運動などで負荷をかける際に痛みを感じます。ただし、痛みはずっと続くわけでなく運動をやめると痛みがおさまるため、痛みを我慢してしまい重症化してしまう場合もあります。
また骨折などにみられる“腫れ”の症状は軽症の場合にはみられないことが多く、軽症の場合には運動を続けることも可能です。
軽症の場合に適切な治療をはじめると、約1ヶ月ほどの治療で完治が見込めますが、痛みを感じながらも運動を続けていると完治までに軽症の場合の何倍もの時間が必要になってしまうため、注意が必要です。
症状が重症化してしまうと腫れていることが顕著にわかるようになり、なかには硬いものが隆起している場合もあります。また痛みも運動時のみならず安静時にまで痛みを感じることがあります。
なぜ疲労骨折がおこる?
疲労骨折がおきる原因としては、強度の強い運動や骨密度の低下が大きく関わっています。発症しやすい方の特徴としては、新しくスポーツをはじめる方や進学などによって運動をする環境が変わり急に運動量の増えた方、女性に多くみられています。
運動を繰り返し続けていると、同じ部分に負荷がかかり続けてしまうことで疲労骨折を引き起こしやすくなります。この場合には特に中学校から高校、高校から大学へと進学し運動強度が急に増える場合などに顕著に症状がみられることが多くなります。
また、運動中に使用する靴の締め付けなどによっても骨折することがあります。
さらに女性や運動強度が激しい場合には骨密度の低下を引き起こしやすくなるため疲労骨折がおきやすいといわれています。
女性の場合には無月経や摂食障害、骨粗しょう症などが原因となり骨密度の低下を引き起こします。また激しい運動をする場合には運動によってタンパク質が減少してしまいカルシウムが減少してしまうため疲労骨折を引き起こします。
疲労骨折には早期安静!
疲労骨折は軽症の場合には運動を続けることが可能です。しかし、軽症の時点で運動を中断することができないと完治までの時間が引き延ばされてしまうので、運動を中断することが一番の治療法ともいわれています。
特に進学後に発症した場合には運動を中断することが難しいことが多いですが、勇気をもって休むということが重要になります。
また、疲労骨折をおこしている周辺部分の筋肉が硬くなっている場合が多くあるので、自宅や病院で周辺筋肉のケアをおこなうことが早期完治にむけても重要になってくるため、しっかりと筋肉のケアをおこなうことも大切です。
予防対策としても、周辺の筋肉へのケアが大切になってきますので日ごろからきちんとケアをおこなうことが疲労骨折の予防にもつながります。
まとめ
疲労骨折がおこるメカニズムと対策法は?
疲労骨折とは?
疲労骨折にみられる症状
なぜ疲労骨折がおきる?
疲労骨折には早期安静!