疲労骨折は主にスポーツ選手のすねの部分におきることが多いといわれています。しかしこの疲労骨折、実は足の甲にも発症することがあるのです。さらに足の甲におきた疲労骨折は難治性の骨折といわれ、非常に治りにくい場合もあるのです。
では、 足の甲 の 疲労 骨折 とはどのような症状や発症原因があるのでしょうか。
疲労骨折は足の甲にもおきる!?
疲労骨折とは?
疲労骨折とは、弱い力が繰り返し骨のある一部分に伝わることで発症してしまう怪我です。
“骨折”と聞くと一般的には強い力が加わることで発症することが特徴ですが、疲労骨折は強い衝撃などが加わっておきる場合はなく、弱い力が何度も繰り返して加わることによって骨が少しずつもろくなっていってしまうのです。
特にスポーツをされている方に多くみられる怪我であり、軽症の場合には細かいヒビが入りますが重症の場合には骨が完全に断裂してしまうこともあるといわれています。
疲労骨折の特徴としては、早期に発見し治療を開始するとその分完治までの時間が短くすみますが、発見が遅れてしまう場合や気がついていても痛みを押してスポーツを続けてしまっている場合などには完治までに長い時間がかかってしまいます。
疲労骨折の症状
疲労骨折にみられる症状は、運動などで負荷をかける際に痛みを感じます。
ただし、軽症の場合には痛みはずっと続くわけでなく運動をやめると痛みがおさまります。そのため、痛みを我慢してしまい重症化してしまう場合も少なくありません。
軽症の場合には運動を続けることが可能なため、運動を引き続きおこなってしまうため、気がついたら重症化してしまうケースも多くあります。
重症化してしまうと、運動時のみにみられた痛みの症状も強くなり、さらに安静時にまで痛みが続いてしまうようになります。
また骨折などにみられる“腫れ”の症状は軽症の場合にはみられないことが多くなります。
しかし、重症化してしまうと腫れも顕著になり腫れている部分が骨のように硬くなってしまうといった特徴もあります。
軽症の場合に適切な治療をはじめると、約1ヶ月ほどの治療で完治が見込めますが、痛みを感じながらも運動を続けていると完治までに軽症の場合の何倍もの時間が必要になってしまうため、注意が必要です。
足の甲におきる疲労骨折
疲労骨折はすねの部分におきることがよく知られていますが、実は足の甲にもおきることがあるのです。
足の甲におきる主な疲労骨折としては中足骨疲労骨折とジョーンズ骨折です。
中足骨疲労骨折とは足の指の延長線上にあっる甲の部分におきる疲労骨折で、特にサッカーや陸上競技など走る動作の多いスポーツにみられます。
中足骨疲労骨折の症状も主には痛みと腫れですが、場合によっては足の指にまで痛みを感じる場合もあります。
また中足骨骨折のなかでも小指部分にみられる疲労骨折をジョーンズ骨折といい、ジョーンズ骨折はスポーツ動作のなかでも急激な方向転換をおこなった際に発症しやすくなります。
ジョーンズ骨折はほかの疲労骨折と違い、血行に乏しい部分の疲労骨折になるため、治るまでに時間がかかってしまいます。
また、腫れとともに激しい痛みを感じます。この状態になるとジョーンズ骨折の場合には手術をしなければ完治しないといわれています。
疲労骨折は予防できる?
疲労骨折は、疲労の蓄積などによって発症するケースが多いため、予防が可能な怪我ともいわれています。
疲労骨折の予防方法として重要なのが、周辺の筋肉へのケアが大切になってきますので日ごろからきちんとケアをおこなうことが疲労骨折の予防にもつながります。
疲労骨折は疲れてしまって硬くなった筋肉に引っ張られることによっても発症することがあるので、日ごろからのケアがとても重要になります。
また、疲労骨折は軽症の場合には運動を続けることが可能です。そのため気がつかない間に症状を発症、重症化するといったことも少なくありません。
そのため、常日頃から筋肉が硬くならないようにストレッチやマッサージをこまめにおこなうことが大切です。
まとめ
疲労骨折は足の甲にもおきる!?
疲労骨折とは?
疲労骨折の症状
足の甲におきる疲労骨折
疲労骨折は予防できる?