膝のお悩みとして多いのが関節痛ではないかと思います。この 膝 の 関節痛 に対しては変形性膝関節症などの傷害が関係しているという認識が多いのではないかと思います。
しかし、なかには関節リウマチや痛風、化膿性関節炎といった病気が原因である場合もあるのです。
膝の関節痛には病気も関係している?
膝の関節の構造
関節は骨と骨とのつなぎ目の部分を指しています。膝の関節は太ももの骨である大腿骨や脛骨、膝のお皿と呼ばれている膝蓋骨から構成されています。それぞれの骨には関節軟骨が付着しており、骨と骨が直接ぶつかりあってしまうのを防ぐ役割をしています。
ほかには関節を包んでいる関節包があり、関節包には滑膜と線維膜という2枚の膜から構成されています。また関節は筋肉や靭帯、神経や血管なども含まれています。
関節痛の正体とは?
関節軟骨自体には神経が通っていないため、痛みを感じるということはありません。しかし、関節の周辺にはさまざまな神経があるため、関節の変形によって神経が圧迫されてしまうと痛みを感じてしまうのです。
たとえば、関節を酷使することによってすり減ってしまい、骨と骨がぶつかり合って痛みが生じる場合や、関節軟骨の下にある骨が異常を起こしてしまっている場合、滑膜の炎症や靭帯が引っ張られる場合などさまざまです。
これらはひとつだけでも痛みを感じることがありますが、いくつも重なり合って強い痛みを感じることもあります。
関節の痛みを感じる傷害は?
関節の痛みを感じる傷害としては、変形性膝関節症が主にあります。年齢を重ねるにつれて膝の関節軟骨はすり減ってきます。また膝の周辺の筋肉も衰えてくるため膝を支えることが難しくなってきます。
すると、膝の関節が変形してしまい膝に痛みを発症してしまうようになります。また膝の関節軟骨がすり減ってしまうことによって膝の骨と骨が直接ぶつかってしまい、強い痛みを感じてしまうのです。
病気が原因の関節痛
膝の関節が痛む原因として、関節リウマチや痛風、化膿性関節炎といった病気も考えられます。関節リウマチは自己免疫能力が低下してしまう病気で、原因は不明とされています。
自己免疫能力が低下することによって関節を自分自身で破壊してしまい、これによって痛みが生じてしまうのです。現在では治療法は見つかっていないといわれています。
痛風は血液中の尿酸値が高い状態になってしまい、尿酸の結晶が関節に溜まってしまい炎症をおこしてしまう病気です。一般的には親指の付け根に痛みを感じることが知られていると思いますが、そのほかの関節にもおきてしまうことがあるのです。
最後に化膿性関節炎です。これは関節内に細菌が入り込んでしまい、化膿や炎症をおこしてしまう病気です。関節は赤く熱をもち徐々に腫れていきます。感染原因は擦り傷や切り傷などの傷口から細菌が入ることといわれています。
放っておけば症状は改善されるというわけでなく、放置することで症状が悪化し関節が破壊されてしまうといった非常に怖い病気なのです。
膝の痛みを早く特定しよう
変形性膝関節症にしても、化膿性関節炎などの病気にしても、早めに治療をおこなうことが早期の完治や予後を良好にするために重要です。そのためにも、痛みを感じた際には早いうちに病院へいき原因を特定することが重要です。
また、原因をいち早く特定するためにも膝の痛みが起きたときに、その前後で痛みがおきるような原因があったかどうか確認しておくことも大切です。
膝をひねってしまった場合や、転倒し膝周辺に傷を作ってしまった、食生活に問題を抱えているなど、何気ないことかもしれませんが、なにか理由をいくつかみつけておくと症状の特定に役立つこともあります。
痛みが軽いからといって放置しておいてしまうと取り返しのつかないことにもなりかねませんので、なるべく早く病院へいくことをおすすめします。
まとめ
膝の関節痛には病気も関係している?
膝の関節の構造
関節痛の正体とは?
関節の痛みを感じる傷害は?
病気が原因の関節痛
膝の痛みを早く特定しよう