膝が痛い からといって、すぐさま 病気 かもしれないと病院へ行こうとする方は多くはないでしょう。しかしそのまま過ごしていると痛くなったり少し良くなったりを繰り返しているうちに、症状のあらわれ方が徐々に悪化していき最終的に手術をしなくてはならなくなるケースもあります。
風邪の引き始めのように、症状が軽いうちに本気の対策を立てたほうが良いのです。
膝が痛いのは病気の症状?衰えのせい?
膝へのいたわりを怠ると
膝に違和感や痛みを覚える原因は人それぞれです。毎日をのんびり過ごしていても忙しくしていても、同じ症状があらわれることはあります。しかしどちらかというと、膝を酷使するようなスポーツや仕事をしているほうが確率は上がります。
動くたびにふくらはぎや太ももを支え続けている膝のケアをほとんどせずにいると、少しずつ膝の動きや股関節の構造に影響を及ぼしています。仕事は座りっぱなしでスポーツもしない方も、姿勢のクセによって膝に余計な負担をかけてしまうことがあります。
ほとんどの人々は片足に重心をかけて楽な姿勢をとる習慣がついていて、両足を順番に休ませるというよりどちらか一方の足にばかり負担をかけているようです。たったそれだけのことで?と思われるかもしれませんが、日々の習慣というのは侮れません。
それは食べものやアルコール、嗜好品の習慣を思い浮かべてもおわかりになるのではないでしょうか。ケア以前の問題として、肥満気味の方はまずダイエットをする必要があります。
体重が増えると腰や膝への負担は増加体重の3倍ともいわれています。食事と間食を減らして1ヶ月ほどかけて2~3kgほど減量すると、ウォーキングができるようになります。
痛みをだましだまし生きていると
膝を痛めたとしても、休養をきちんととっていれば病院へ行かなくても治ることはあります。しかし趣味など好きなことが原因ですと、多少の痛みをガマンしてでも出かけたくなる気持ちも仕方のないことなのかもしれません。
特にシーズンが限られていること例えば登山や自転車などを楽しみにしている場合は、断念するというのがむずかしいようです。昨年は大丈夫だった、前回は現地についたら治ったというのは年を重ねるごとに期待できなくなります。
太ももやふくらはぎがパンパンになるのは病気ではありませんが、筋疲労は限界に達すると膝を支える複数の筋肉の機能バランスが崩れて、突然崩れ落ちるように座り込んでしまうことも想定しなければなりません。
それがご自宅であれば良いですが山中では大変です。膝の関節軟骨に効果があるとされるサプリメントも人気があるようですが、疲労回復をする時間を確保するほうが先決です。
とうとう発症すると
休んでも湿布を貼ってもサプリメントを飲んでも、一向に改善の兆しがみえない、それどころか日に日に悪くなっていると実感できるのであれば早めに整形外科を訪れるべきです。
「変形性膝関節症」などの疾患の可能性があります。変形性膝関節症とは関節軟骨が正常ではない状態が続いて発症します。関節軟骨は膝への衝撃を吸収するクッションのようなはたらきをしていて、すり減ると痛みを感じます。
すり減った原因は膝を酷使して膝を支える筋肉や靭帯への負荷が増したことによります。変形性膝関節症は40代以上の女性に多くみられる疾患ですが、軟骨の代謝異常などの個人の体質によるもの、スポーツでの負担の積み重ねなど年代を問わず発症のリスクはあります。
またO脚やX脚の影響も考えられます。生まれたときから生活習慣などで後天的に少しずつO脚、X脚になってしまった場合も成長するにつれて膝への負担が増して発症する可能性があります。できれば子どものうちに足の矯正をしておくと良いでしょう。
そして交通事故やスポーツなどで膝周辺をケガしたり骨折、靭帯損傷などを一度している場合は、完治していても後々になって不調誘発しやすいのが現実です。
変形性膝関節症は完治が困難ですから、痛みで歩くのもつらい状況になってから病院へ向かうのではなくときどき痛む、夜になるとつらいなどの軽度中程度の間に心配になってみてもらうのが理想的です。
まとめ
膝が痛いのは病気の症状?衰えのせい?
膝へのいたわりを怠ると
痛みをだましだまし生きていると
とうとう発症すると