膝に水が溜まる と痛みや腫れ、熱感などさまざまな 症状 がみられます。
この症状には個人差がありますが、早い段階で治療をおこなっておかなければ重症化してしまい、手術を施さなければいけない状況になってしまいます。
膝に水が溜まるとどのような症状がある?
なぜ膝に水が溜まるのか
膝に水が溜まるという状態は、膝の関節を滑らかに動かす役割をしている“滑液”が異常に分泌されてしまっている状態のことをいいます。
この滑液が異常に分泌される原因としては、関節が炎症をおこしてしまう場合や、関節内にはがれた軟骨片などがある場合にこれを身体が洗い流そうとするため、滑液を異常に分泌してしまうのです。
そのほかにもリウマチなどの関節自体の病気が原因となる場合もあれば、加齢や事故などが原因となってしまう場合もあります。
膝に水が溜まった場合の症状
膝に水が溜まると、代表的な症状としては痛みや腫れ、熱感などの炎症症状がみられます。さらに、なんらかの原因で膝に水が溜まってしまうと、膝の関節内の圧力が変化してしまい、不安定な状態になってしまいます。
また、滑液の圧迫により、膝の血流が悪くなってしまい膝を動かす際に痛みを感じるようになります。膝に水が溜まってしまうと、痛みを恐れて膝をできるだけ動かさないようにとしてしまいます。
すると、膝周辺の筋肉が衰えてしまい、さらに血流も悪くなってしまい、さらには軟骨の破壊が進む、関節内の滑液の量が増えてしまうことにつながってしまうこともあります。
膝に水が溜まり始めると、自分自身で膝を触ったときに膝の皿が少し浮いている感覚や、ぷにぷにとしたような感覚を感じるため、比較的早期に発見が可能ともいわれています。
もし、膝に少しでもこのような違和感がある場合にはすぐに病院へいくことがおすすめです。
膝に水が溜まってしまった際の治療方法
膝に水が溜まってしまった場合には、病院での処置が必要になります。膝への注射で膝の関節内に溜まった水を出すといった治療法が一般的ですが、この治療だけでは再び膝に水が溜まってしまうため、根本的な原因の解決が重要になります。
根本的な原因を解決するためには、投薬治療や手術での治療が必要になります。投薬治療の場合には内服薬や外用薬などで炎症をおさえることなどが目的となります。
また、コラーゲンやヒアルロン酸など関節軟骨を補修するような成分を膝へ注射することも治療のひとつといわれています。
投薬治療は大きな手術と比べて身体に負担は少ない治療ではありますが、薬の適合などには個人差があるため、薬を度々変更する必要があることや、治療に長期の時間がかかることがあります。
反対に、手術療法は根本的な治療が可能なため、投薬治療よりも早い時間で原因を取り除くことができるといわれています。
ただし、術後に長い時間リハビリを要する場合や、術後に痛みを感じるなどのデメリットも存在します。手術をおこなう場合には、医師と相談したうえで治療をきめることが大切になります。
膝に水を溜めないための予防法
膝に水が溜まらないようにするにはどのようにすればよいのでしょうか。加齢や関節の病気などを除いてはある程度予防をすることができるといわれています。
例えば、日ごろから適度な運動をおこなうことで膝の関節を筋肉でしっかりと支えることで関節がこすれあうことを予防できます。
ひとことで運動といっても、筋力トレーニングやストレッチ、有酸素運動などさまざまな運動があります。これらのうちどれか一つを特化するのではなく、まんべんなくおこなうことがおすすめです。
また、栄養をしっかりと補給することもひとつの予防法になります。しっかりと栄養バランスのとれた食事をすることで、軟骨がもろくなってしまうことをできる限り遅らせることができるといわれています。
もし、食事のみで十分に栄養がとれない場合にはサプリメントの活用も効果があります。
まとめ
膝に水が溜まるとどのような症状がある?
なぜ膝に水が溜まるのか
膝に水が溜まった場合の症状
膝に水が溜まってしまった際の治療方法
膝に水を溜めないための予防法