膝が痛いなあ…。と感じるなかにも、特に 膝の裏が痛い と感じることもあるのではないでしょうか。膝の裏には筋肉や軟部組織などさまざまな原因が潜んでいるのです。
今回は膝の裏の痛みの原因についてご紹介します。
膝の裏が痛いのにはある原因が!
子供の膝の裏の痛み
子供の膝の裏の痛みは大人の場合と同じときもありますが、なかには成長痛が原因の場合考えられます。子供のころは骨の成長と筋肉の成長のスピードにずれが生じてしまうことがあり、その場合に痛みを感じてしまうことがあるのです。
成長痛が痛みの原因である場合には安静にすることが重要です。無理をしてしまっては痛みが長い間残ってしまうこともあるため、もしお子さんが膝の裏の痛みを訴えた場合にはできるだけ早く病院での診察をおすすめします。
成長痛は早い子では幼稚園の頃からおきるともいわれています。
ランナーに多くみられる膝裏痛
ウォーキングが日課の方や、ランニングが趣味の方に膝の裏の痛みは多くみられるといわれています。歩く、走るといった動作は常に膝の曲げ伸ばし動作があり、このときには膝の裏の筋肉がよくはたらきます。
そのため、筋肉が疲労しやすくなってしまい、痛みを発症させる原因となってしまうのです。特に長距離を走る、歩く方は症状が出やすくなってしまうので、十分な準備運動や練習の合間にもストレッチをおこなうなどのケアを施してください。
痛みに加えて血管が浮き出ている場合
膝の裏の痛みに加えて、血管が浮き出てしまっている場合には下肢動脈瘤といった病気の可能性が高いといわれています。下肢動脈瘤とは、足の血管の中にある逆流防止弁が正常に働かなくなってしまった状態で、本来は逆流してはいけない血液が逆流してしまう病気です。
痛みのほかにも、足が重だるく感じる、むくみやすくなるといった自覚症状がみられるため、症状を感じた場合には早めに病院を受診してください。
リンパの停滞が原因の痛み
血液のほかにもリンパが停滞することによって痛みが発生する場合があります。膝の裏にもリンパ管があり、下肢の筋肉の力が弱い場合や、日ごろからケアを怠ってしまっている場合にはリンパが滞りやすくなってしまうのです。
足のむくみや膝の裏の腫れなどはリンパのつまりが原因の場合もありますので、マッサージやストレッチなどのセルフケアがおすすめです。
しかし、先ほどの下肢静脈瘤と症状が似ているため、見極めは非常に難しいです。そのため、腫れや痛みを感じた場合には安易にリンパの滞りが原因と思うのではなく、はやめに病院で原因の特定をおこなってください。
自己判断は危険
さまざまな痛みの原因を紹介してきましたが、痛みや腫れなどの自覚症状から自分で症状を決めつけてしまうことには注意が必要です。
いくつか症状を紹介したなかで、違う傷害や病気でも同じような症状がある場合が多いため勝手な自己判断がその後の人生を大きく左右してしまう可能性もゼロではないのです。
特に病気がひそんでいることもありますので、膝の裏に痛みを感じた場合には十分に注意をし、できるだけ早いうちに病院での検査をおすすめします。
また病院へいく際には具体的にどの部分が痛いのか、いつごろから痛むのか、ずっと痛みは続くのか、それともある程度の時間が経てば痛みは治まるのかなどといった情報をもってお医者さんへいくことをおすすめします。
かすかな情報であったとしても、その情報で診察方法が大きく変わりよりはやく症状の特定に至ることが可能になるからです。また、言葉での表現が難しいお子さんの場合には親御さんが自宅で痛みの状況や種類など、あらかじめリサーチしておくことも重要です。
まとめ
膝の裏が痛いのにはある原因が!
子供の膝の裏の痛み
ランナーに多くみられる膝裏痛
痛みに加えて血管が浮き出ている場合
リンパの停滞が原因の痛み
自己判断は危険