膝下 が 痛い のは老若男女問わず多くの皆さんの悩みです。少し肥満気味の体型ですと「痩せれば?」の一言で一蹴されてしまうこともあるでしょう。
けれども、その痛みはもしかするとちゃんとした病気の可能性もありますし、膝の動かし方ひいてはからだの動かし方が不器用であることから発症しているのかもしれません。確認してみましょう。
老化?!膝下の痛みに耐えられない!!
使いすぎて悲鳴を上げている?
たとえば、縄跳びや鬼ごっこをするときにコンクリートのところよりも芝生や土の地面のところで遊ぶほうがはるかにひざの負担は減ります。遊びにしても習い事や部活動でスポーツを頑張るにしても、子どもの膝は成長期で敏感です。
小学校高学年から高校生の時期に多く発症するのが「オスグット病」です。活発な男子がなりやすく女子は少ないようです。したがって原因の多くは運動による疲労の蓄積によるものです。
症状は、刺激に対して敏感になり正座をしたときやしゃがんで草むしりをしたときなど、膝を強く曲げたときに痛みが生じて体勢を維持するのがつらくなります。
また、膝のお皿の下のほうの骨が変形したり膨張するなどの異常がみられたときには症状はかなり進行していますので、お子さんでしたら周囲の大人が毎日チェックしても良いでしょう。
もう一つ、「膝蓋腱炎・ジャンパー膝」というものがあります。これはとくに、ジャンプをする跳躍競技やダッシュやキック動作を頻繁に行うスポーツやトレーニングをされる方々に多い病状です。変形や膨張ではなく、膝蓋腱が損傷して炎症を起こしています。
膝蓋腱とは、膝のお皿とすねの骨をつないでいる繊細な組織です。使いすぎれば年齢やスポーツ歴に関わらず、どなたでも発症します。
また、関節リウマチや糖尿病などの全身性疾患の症状の一つとして膝下に痛みを感じることもあります。
病気以外では、膝の「下」側が痛いということは足首の関節が歪んでしまっていて、すねの骨の位置がずれていることも考えられます。サイズの合っていない靴やヒールの高い靴、硬いブーツなどを履くのを見直してみると良いでしょう。整形外科でも相談に乗ってくださいます。
薬を飲んで一休み
風邪をひいたら風邪薬を飲んで安静にするように、膝下が痛いときも薬を飲んで休もうという発想にならない方が多いのはなぜでしょうか。おそらく、膝下以外はすこぶる元気で寝込んでいたいという指令がからだからも強く出ていないためです。
膝痛には、市販のグルコサミンやコンドロイチンを試してみましょう。もちろん病院で処方してもらっても良いですし、持病やアレルギーをお持ちの方、妊娠・授乳中の方などはまず医師に相談してください。
市販でも病院の処方でも、万人に効果が出ることはありません。2~3ヶ月服用しても症状の改善が実感できない場合は、服用を中止してほかの方法を検討しましょう。
より意欲的な改善方法
膝の屈伸やジャンプ運動を控えるといっても、一日中じっとしているのも良くありません。筋肉や関節が硬くなってしまい、日常の動作までむずかしくなります。サポーターを使って一日合計60分~120分くらいは歩くようにしましょう。
ゆっくりやさしく、をイメージしながら力まずに歩きます。少し筋肉が鍛えられてきたかなと実感したら、過保護は良くありませんから、サポーターをはずして歩きます。
また、からだをつくり、日々動かすことができているのは栄養分を摂取しているからです。お菓子や甘いもの、唐揚げなどの塩分や脂質の多いものを好んで召し上がっている方は、良質なカロリーとタンパク質が不足しています。
長い間変わらずに一般的にからだに良いとされている食品は、まず間違いありません。鳥のササミや大豆製品などを工夫して、かつ継続的に美味しくいただきましょう。
まとめ
老化?!膝下の痛みに耐えられない!!
使いすぎて悲鳴を上げている?
薬を飲んで一休み
より意欲的な改善方法