「最近胃の調子がおかしい」「胃が痛い」といようなことがあれば、もしかしたら胃潰瘍かもしれません。ストレスが多い現代社会で、胃潰瘍を発症する人は増えています。
そこで今回は、 胃潰瘍 の症状と 治療 法についてまとめました。
胃潰瘍の治療法とは?早期治療で完治できる!
胃潰瘍とは
「潰瘍」とは皮膚や粘膜などがただれ、崩れ落ちるという意味ですが、それが胃で起きているのが「胃潰瘍」です。胃がただれたり炎症を起こしたりし、酷い場合には、胃に穴が開いてしまうこともあります。
ストレスをより感じやすい中年の男性に起きる病気でしたが、最近では性別問わずどの年代でも起こる病気です。
胃潰瘍の症状
胃潰瘍になると以下のような症状があらわれます。
みぞおちの痛み
ほとんどの人が胃潰瘍になると、まずみぞおち部分に痛みを感じるようです。空腹時には特に痛みを感じたり、胃がもたれたような感じがしたりすることもあります。
吐き気
強い吐き気を感じたり、胃酸がこみあげてくるようなゲップが増えたりすることがあります。食欲がなく、胸やけがある場合は要注意です。
吐血
胃潰瘍が進行すると、胃の中で出血してしまうことがあり、吐血することもあります。胃から出る血液は、胃酸によって黒く変色するため、吐血した血は黒っぽいです。
吐血の症状がある場合は、かなり酷い腹痛や冷や汗、血圧の低下などの症状も併せて出ることがあります。
便が黒い
胃の中で出血してしまっている場合は、便が黒くなる場合もあります。黒っぽい便が出る場合には、胃潰瘍だけでなく、胃がんや大腸がんの症状のひとつでもあるので、注意が必要です。
胃潰瘍の原因
胃潰瘍が起こる原因には以下のものがあります。
ストレス
ストレスが原因で胃がきりきりしたなどの経験は、誰しもあると思いますが、ストレスを感じていると自立神経が乱れ、胃酸の量が増えてしまいます。
胃酸が増え胃粘液を刺激することにより、胃潰瘍が起きてしまうのです。
ピロリ菌
最近注目を浴びるようになったピロリ菌も、胃潰瘍の原因のひとつとして考えられています。
ピロリ菌とは悪玉菌のひとつで、この菌がつくるある物質によって、胃の粘液にダメージが与えられ、胃潰瘍になると言われているのです。
乱れた食習慣
暴飲暴食や不規則な食習慣も、胃潰瘍の原因のひとつです。よく噛まずに早食いをしたり、胃にとって負担となりやすい食べ物(熱いもの、冷たいもの、辛いものなど)を食べすぎたりすると、胃に負担がかかってしまい胃潰瘍を起こしてしまいます。
アルコールやタバコ
タバコを吸うことで、胃酸の分泌が増えると言われています。またアルコールの大量摂取でも、胃の粘膜にダメージを与えてしまうと考えられています。
胃潰瘍の検査法とは
胃潰瘍が疑われる場合は、さまざまな検査方法と治療方法がありますが、これは病院や医師によって、内容が変わってきます。ここでは一般的な検査方法と治療方法について、まとめました。
まず検査としては、胃カメラ、レントゲン、そしてピロリ菌の検査などが一般的です。
胃カメラでは、口または鼻からカメラを入れて、胃の内部を直接見ます。胃の状態が鮮明に映し出されるので、診断も的確になされるでしょう。
レントゲンで胃潰瘍の大きさを調べる病院もあります。さらに、ピロリ菌の検査として、血液検査や呼気検査などを行う病院もあります。
胃潰瘍の治療法とは
一般的に胃潰瘍の治療としては、以下のものが行われます。
投薬
胃酸の分泌を抑える薬や、胃の粘膜の分泌を増やして保護する薬などが処方されるでしょう。
胃潰瘍の症状が落ち着くと、自己判断で薬をやめてしまいがいですが、完璧な完治を目指すためにも、薬の服用に関しては医師の指示に従ってください。
ピロリ菌の除去
胃潰瘍の原因がピロリ菌と診断された場合は、ピロリ菌を除去する薬を飲む必要があります。
一般的には1週間ほど飲み続けると、ピロリ菌はいなくなるとされていますので、薬を飲み始めて1週間でピロリ菌の検査をすることがほとんどです。
ここでまだピロリ菌が見つかれば、さらに1週間、ピロリ菌を除去する薬を飲み続けることになります。
手術
胃に出血がある場合には、出血を止めるための手術が必要になります。手術は、内視鏡を使って、出血している部分に止血剤を注入したり、クリップをはめたり、レーザーで焼いたりする方法があります。
他にも、食生活に対する指導やストレスに対する指導などが入ることがあります。胃潰瘍が酷くなると完治するのにも時間がかかります。
胃に違和感があれば、早めに医師に相談しましょう。
まとめ
胃潰瘍の治療法とは?早期治療で完治できる!
胃潰瘍とは
胃潰瘍の症状
胃潰瘍の原因