最近「インナーマッスル」という言葉をよく耳にする機会が増えました。しかし、実際はどういうものなのかよくわからないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、 インナーマッスル に関する基礎知識についてまとめました。
インナーマッスルの基礎知識と鍛え方
インナーマッスルとは?
インナーマッスルとは、体の奥深くに存在する筋肉の総称で深層筋とも呼ばれています。主に関節と関節を固定して、体の骨格を保つような働きをしていることが多く、関節を本来あるべき位置に保ったり、本来するべき動きをさせたりするためにあるのです。
インナーマッスルの特徴としては持久性があるため、ウォーキングや水泳などの有酸素運動で鍛えることができます。
よく腕立て伏せをして鍛えるような体の表面を覆っているアウターマッスルと呼ばれますが、アウターマッスルは、瞬発力が必要な無酸素運動に使われる筋肉です。インナーマッスルとアウターマッスルでは、鍛え方も違ってきます。
インナーマッスルを鍛えるメリットとは?
最近はインナーマッスルの筋肉量が減ったり、また弱くなったりしている人が増えているのが事実です。インナーマッスルを鍛えることに、次のようなメリットを得られることができます。
代謝が上がりやすい
インナーマッスルを鍛えると筋肉が安定し骨格が整えられることから、内臓や体全体の本来の力が発揮されやすくなります。体のバランスもよくなるので、アウターマッスルも使いやすくなるのです。
そうすることにより、筋肉量も増えやすくなり、その結果、代謝も上がるでしょう。代謝が上がれば、体脂肪も落ちやすくなりダイエット効果も得られやすくなります。
美しい姿勢を長時間保てる
美しい姿勢を短時間保つことは簡単にできますが、日常的に長時間、美しい姿勢を保つのはなかなか難しいことです。インナーマッスルを鍛えるほど、骨格全体の歪みが解消され、姿勢が良くなります。
ぽっこりお腹がすっきりする
お腹がぽっこりと出ている原因の一つに、内臓そのものが重力に耐え切れずに下がってしまっているということが考えられます。内臓が下がっているということは、インナーマッスルも弱まっているのです。
インナーマッスルを鍛えることで、アウターマッスルを鍛える腹筋などのエクササイズでは解消されなかった、ぽっこりお腹を解消することもできるでしょう。
インナーマッスルの鍛え方
では実際にインナーマッスルの鍛え方をご紹介します。注意したいのは、アウターマッスルとインナーマッスルでは特徴が異なるため、アウターマッスルを鍛えるために行ってきたエクササイズは、不向きだということです。
アウターマッスルを鍛える時は、ウエイトトレーニングのような負荷が必要でしたが、インナーマッスルを鍛える際は、負荷はかけずに、ゆっくり時間をかけてエクササイズを行いましょう。
お腹回りのインナーマッスルを鍛える
- まずは仰向けに寝てください。この時、膝は立てます。
- 下腹に手を乗せて、息を吐きながらへそを床に近づけるようにお腹をへこませます。
- 息を吐ききったら、自然な呼吸を繰り返しましょう。
※1回10秒くらいゆったりと、5回ほどを目安に行いましょう。
下半身のインナーマッスルを鍛える
- 肩幅くらいに足を広げて立ってください。つま先はまっすぐ前に向けましょう。
- 背筋を伸ばしたまま膝を曲げ、腰を落としてきます。
- 息を吸いながら膝を直角まで曲げます。
- 息を吐いて膝を伸ばします。
※15回ほどを目安に行いましょう。
お尻のインナーマッスルを鍛える
- 仰向けになって寝てください。膝は立てます。
- 背中、お尻、太ももが一直線になる高さまでお尻を上げて、その姿勢をキープします。
※5回ほどを目安に行いましょう。
体幹を鍛える
- うつ伏せになります。この時、つま先は床に立てます。
- 前腕を床につけて上半身を起こします。
- 腹筋に力を入れて、膝と腰を床からゆっくり浮かせていきます。
- 体が一直線になるように、姿勢をキープします。
※1回10秒くらい、5回ほどを目安に行いましょう。
まとめ
インナーマッスルの基礎知識と鍛え方
インナーマッスルとは?
インナーマッスルを鍛えるメリットとは?
インナーマッスルの鍛え方