若年性突発性関節炎 は16歳までのこどもに発症する関節リウマチのことを指しており、症状は全身型と関節型にわけることができます。
タイプの違いで症状や治療方法は異なってきますが、早期に発見・治療をおこなうことで予後が良いものとなるので、少しの異常でも病院へいくことが大切です。
若年性突発性関節炎は早期発見・治療で予後に変化が!
若年性突発性関節炎とは?
若年性突発性関節炎とは、16歳までのこどもに発症する関節リウマチのことをいいます。関節リウマチは関節になんらかの異常がおきることで炎症症状をひきおこしてしまう関節の病気です。原因はわかっておらず、確実な治療方法もいまだ確率されていない病気です。
通常は大人(特に高齢者)の方に発症しやすい病気ですが、なかには16歳未満の小児にも発症することがあります。若年性突発性関節炎は10万人に対して約9人の割合で発症するといわれており、特に女児に症状がみられやすい病気です。
また若年性突発性関節炎にはタイプがあり、全身型と小関節型、多関節型の3つがあります。
若年性突発性関節炎の症状は
若年性突発性関節炎はタイプによっても症状は異なりますが、全てのタイプに共通する症状としては、関節の痛みや腫れ、発赤、熱感、動作傷害などの慢性的な関節症状があります。これらの症状に加えてタイプ別にみられる特徴的な症状があります。
全身型の場合には慢性的に繰り返す発熱や発赤、関節炎が主にみられます。
また、症状や人によっては、胸膜炎や心膜炎、肝脾腫など内臓系にも症状をもたらす場合があります。
3つのタイプのなかではこの全身型が特に注意が必要な症状をたくさん発症するといわれています。
次に小関節型です。この小関節型はだいたい発症から6ヶ月の間で4つ以内の関節に症状があらわれてものを指しています。だいたいが膝や足首などの関節から異変がみられるといいます。
早期に治療を始めると病気の経過は良好に進むといわれていますが、治療薬には合併症を引き起こす可能性があるため定期的な経過観察が必要となってきます。
最後に多関節型です。多関節型の場合、発症から6ヶ月の間に5つ以上の関節に症状がみられます。
左右同じ関節で症状がみられることが大きな特徴であり、手の指や足の指など小さな関節でも症状がみられることがあります。
若年性突発性関節炎の原因は?
若年性突発性関節炎のみならず、リウマチが発生するはっきりとした原因はわかっていません。
しかし、小児期は関節をはじめとして骨などの器官が大きく成長するための大切な時期になります。そのため、この時期に発症してしまった場合には早期の適切な治療が大切になります。
治療に関して大切なこと
若年性突発性関節炎の治療に関して大切なポイントとしては、こどのも成長をはかりながらその成長を邪魔しないように関節障害を予防していくということです。
小児期には大きく骨や関節などが成長していくため、適切な治療を施さなければ関節の変形など成長のみならず大人になったときにも重篤な傷害を残してしまうことになります。
さらに、小児期には精神的なサポートがとても重要になってくるため、家庭のみならず学校でも十分な配慮やサポートなどが必要になってきます。
適切な治療方法とは?
若年性突発性関節炎の治療方法は全身型と小関節・多関節型とでは治療方法が異なります。主に全身型では全身に対しての治療が必要となり、小関節・多関節型では症状のでている関節に対しての治療を施します。
そのため、使用する薬も異なってきます。全身型の場合にはステロイド薬の使用が多くみられ、小関節・多関節型では非ステロイド薬の使用がメインとなってくるといわれています。
どちらにせよ、早期発見、早期治療の開始は今後の経過に大きく関係してきますので、小さな異変があった場合にもすぐに病院へいき検査をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
若年性突発性関節炎は早期発見・治療で予後に変化が!
若年性突発性関節炎とは?
若年性突発性関節炎の症状は
若年性突発性関節炎の原因は?
治療に関して大切なこと