自律神経のバランスが崩れがちになると毎日朝起きてから夜寝るまで体調がすぐれないことがしばしばになります。そんなときは休日に朝寝坊をしたり好きなだけ美味しいものを食べたり、リフレッシュ方法は人それぞれお持ちのことでしょう。
加えて 音楽 を聴くことも 自律神経 を 整える のに一役買うとされています。上手な取り入れ方を検討してみましょう。
自律神経を整えるために音楽のある生活を
何もせずにリラックスする
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っています。前者は日中活動するときに心身の緊張状態を保ち、後者は夜間の休息・回復状態をサポートしています。このバランスが不安定になると自律神経失調症を患うことにつながります。
パソコンや携帯電話の使用によって現代の生活では交感神経が高まりすぎている傾向があり、常に神経が緊張状態に置かれているといえます。
そこで軽く運動をしたりストレッチをする気力のある方ばかりではないですから、音楽を聴くというのはとても手軽で新たなプレッシャーを生まない良策なのです。音楽を聴くことで心身がリラックスモードに切り替わり、副交感神経のはたらきが優位になってきます。
交感神経が静まってきて自律神経のバランスが整ってくるのです。たとえ一時的なものだとしても、自律神経のバランスが良くなったときの心地よさを覚えれば音楽を聴く習慣もつきやすくなります。
ストレスに対する心身の免疫力も高まり、ささいなストレスを翌日に持ち越さないようになれるかもしれません。
音楽の良し悪し
音楽といってもさまざまなジャンルがありますし、単なる気分転換ではなく自律神経のバランスを整えるためなのだからクラシックやヒーリング音楽が良いと思われるかもしれません。
しかしどんなに多くの皆さんが支持している作品でもご自身の感性に合わないことはあります。違和感を覚えながらクラシックを聴いていても疲れが増すばかりです。
ジャズでもJ-POPでもヘビメタでも、ご自身が心地よく深呼吸できるようなものであれば何であれ効果はあります。
そして「いつ、どこで、だれと」聴くとさらに効果がアップするかということですが、お風呂上がりにあとは寝るだけというタイミングでお部屋でひとりで聴くのがいちばんリラックスできるのではないでしょうか。
もし余力があれば軽くストレッチをしてみると程よい疲労で寝つきも良くなります。特に音楽のジャンルにこだわりがない場合は、いろいろな作品を聴き比べてみて寝つきの良し悪しがあるかどうか検討するのも気分転換になります。
自律神経が乱れているであろうご自身の健康状態について就寝前に考える時間を持てるのは、回復への道筋がついているということです。ご自身とていねいに向き合ってみてはいかがでしょうか。
より効果を高めるために
音源の質が悪いとかえってストレスを感じることにもなります。川のせせらぎや鳥のさえずりなどの自然音のCDは、安価なものは不自然に雑音をカット修正していたりするので心底リラックスすることができないかもしれません。
多少高い買い物になっても、何年も聴き続けられるような商品を選ぶと良いでしょう。またイヤホンやヘッドホンの使いすぎは突発性難聴などのリスクを高めます。使用するときは音量を控えめにし、ご自宅では使わずに小さめの音でそのまま聴くほうが耳も疲れません。
そして聴きながら油分や糖分、添加物の多いものを飲食するのは好ましくありません。スナック菓子やフライドチキンなどのジャンクフード、冷たい炭酸飲料の飲食は自律神経や血流を乱します。
飲みすぎはよくありませんが、お茶やホットミルク、ココアなど温かいものを体内に浸透することをイメージしながらゆっくり味わってみましょう。アルコールやお煙草が自律神経を整えるはたらきをほとんど抹消してしまうことはいうまでもありません。
一般的にからだに悪いことをしながら音楽を聴いても高い効果は得られないと考えましょう。習慣としては外に出て電車やバスなどで聴く曲とご自宅で聴く曲は区別したほうが、より緊張がほぐれてリラックスできます。
車やバイク、自転車を運転するときは自他ともに危険ですから集中力を切らさないようにイヤホン、ヘッドホンは控えましょう。
まとめ
自律神経を整えるために音楽のある生活を
何もせずにリラックスできる
音楽の良し悪し
より効果を高めるために