うつ病は知っていても、自律神経失調症は耳覚えがないという方もいらっしゃることでしょう。 自律神経失調症 は潜在的な患者さんも含めると珍しい病気ではありません。
体調が芳しくないのはストレスや気に病みやすい性格のせいだと自己分析されている方は、 チェックシート でご自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。
もしや自律神経失調症?チェックシート自己診断
考えすぎずに素直に回答を
医師にチェックされているのではないのですから、取り繕うことなく直感で答えていけば大丈夫です。
①慢性的なすいみん不足である。②朝起きるとからだがだるく重い。③急に不安な気持ちに襲われることがある。④慢性的な腰痛、肩こり、首こりなどに悩まされている。⑤耳鳴りや耳を圧迫されるような症状がある。⑥手足がだるい感じがする。⑦1年中手足が冷えている。
⑧ささいなことでイライラする。⑨ちょっとしたことで怒ったり泣いたりする⑩ほんの小さなことでひどく落ち込む。⑪急に動悸がして、胸がしめつけられることがある。⑫急にからだがほてり汗をかくことがある。⑬からだの中で痺れる部分がある。⑭仕事や勉強、家事に集中できない。
⑮周囲の人々から「神経質」と言われることがある。⑯一度頼まれたことは投げ出さずに最後まで必ずやり通す。⑰ダイエットをしていないのに、体重が減っている。⑱将来のことを考えると悲嘆な暗い気持ちになる。
少しだけ当てはまるものにも生真面目に「はい」と回答するとすべてに「はい」となることもあるでしょうから、8割がた当てはまるもの以外は「いいえ」としても良いかもしれません。
目安として「はい」が5こ以上→自律神経失調症の軽度な症状です。生きていれば誰しもそういう日もあります。規則正しいすいみん、バランスの良い食事、適度な運動ができれば改善します。
「はい」が10こ以上→自律神経失調症の可能性が極めて高いです。近いうちに一度、心療内科などでみてもらうと良いでしょう。
「はい」が15こ以上→自律神経失調症が重症化している状態です。ご自身で改善するのはむずかしいですから、ただちに専門医にみてもらったほうが早いです。
今から性格を変えてみる
自律神経失調症でなくとも、性格的に上記のような症状が出ることはあります。ただ、もともと繊細な神経質な面をお持ちの方のほうが自律神経が乱れやすいようです。
ですから、少しメンタルを鍛える努力をしても良いかもしれません。ストレスに強くなるには抵抗力をつける必要がありますが、手っ取り早いのはスポーツです。
からだを動かすことによって交感神経と副交感神経のバランスをとりやすくなります。もしもストレスを感じたあとにスポーツで気分転換ができてリセットできれば、自律神経失調症になりにくいといえます。
また、心配事をしすぎないように心がけて楽しく過ごすようにしましょう。意識して生活していれば、なりたい自分に近づけるものです。
神経を整える生活
体内のバランス調整には食生活の改善も欠かせません。夜中にラーメンやアイスクリームを食べるような生活は卒業しましょう。自律神経失調症に良いとされる高麗人参や酵素ドリンクをお財布に悪いとストレスを感じながら購入する必要はありません。
ご飯の代わりにお菓子を食べたりするのは控えて、パンよりもお米、野菜くだもの、お肉魚介類とバランスよく摂取するのがいちばんむずかしいのですが、実行できれば必ずからだは応えてくれます。
コーヒーよりも日本茶やホットミルクを飲み、季節を問わず冷たいものより温かいものを飲食しましょう。就寝前にはテレビやパソコン、スマホなどを控えて軽く読書をしたり脳をリラックスさせましょう。静かに過ごすと自分と向き合いすぎて疲れる、と心配することはありません。
ストレッチや深呼吸も心地よいものです。深呼吸の仕方を忘れたという方は、重症化しているかもしれませんので病院へは行ってみたほうが良いでしょう。
まとめ
もしや自律神経失調症?チェックシートで自己診断
考えすぎずに素直に回答を
今から性格を変えてみる
神経を整える食生活