自律神経失調症 と診断されたら、処方された薬を飲みできる限り安静に過ごして経過をみるイメージをお持ちの方も多いことでしょう。しかし薬を飲むよりも即効性の期待できる方法があります。それは 食事 の見直しです。
今日食べたものが明日血となり肉となるわけではありませんが、神経には明日明後日に効果を実感できることもあります。
薬より効果的?自律神経失調症の改善には食事から
洋食よりも和食
和食といってもカレーライスやカツ丼などではなく、玄米ご飯に納豆、お味噌汁、野菜の煮物などの質素な和食です。
自律神経失調症の原因は一つではありませんが、疲労やストレス、緊張状態が続くことも一因です。ご自身では発散しているつもりでも不十分なことはあります。
ビタミンCはストレスや不安、憂鬱な気分の解消に一役買います。色味の濃い野菜たとえばニンジン、ほうれん草、ブロッコリー、ピーマン、小松菜などに多く含まれています。疲れやストレスが溜まるとどうしてもお菓子を食べずにはいられないという方もいらっしゃるかと思われますが、少し我慢して野菜を食べるほうが体調は良くなります。
お菓子は食べているときは幸せな気分になるかもしれませんがかえって疲れがたまりますから、小魚アーモンドなどで小腹を満たすと良いです。
また、ビタミンEも大切です。ごま、ナッツ類には少量でも多く含まれていますので、経済的です。
ビタミンの次はカルシウムです。カルシウム不足でイライラ、キレやすくなるとはよくいわれていますがこの症状も自律神経の乱れからきているものです。牛乳、ヨーグルト、チーズ、おから、木綿豆腐、魚介類などに多く含まれています。
ご自身の好みに合うレシピをみつけて作り置きすると良いでしょう。
甘いもので疲れはとれない?
ストレス発散には甘いものがいちばん!!とご自身では納得していても、実はからだにはほとんど必要とされていません。
お菓子にはビタミンもミネラルもほぼ含まれていないのです。白砂糖は血糖値が急上昇して低血糖状態をつくります。貧血やふらつきなどの症状が慢性化している方は、一度お菓子の断食をしてみてはいかがでしょうか。
3日ほどで改善し体調も良くなり、前向きな気持ちになっていることでしょう。楽しみなはずのお菓子やジュース、炭酸飲料がメンタルを不安定にしていたのです。
低血糖状態は野菜を少し多めに食べたくらいでは相殺できませんから、甘いものの量を減らして対処するのが現実的です。それでは果物を食べれば良いかというと、昨今の果物は品種改良が進んで糖度が増していますので注意が必要です。
お菓子よりは健康には良いですが果糖の過剰摂取は危険です。もう少し食べたいな、というところでストップできるようになる頃には自律神経もだいぶ整っています。
空腹状態のほうが体調が良い?
満腹状態のときはそのまま寝てしまいたい、何もしたくないという気分に自然となります。週に1度くらいそんな日があっても良いですが、毎日となると問題です。空腹状態の心地良さを忘れてしまいます。
少し空腹のほうが勉強や仕事がはかどるように、空腹の時間が自律神経を整える休息の時間になっているのです。
食べすぎ、飲みすぎを避けて規則正しい生活がどんな病気にも効果的であることは皆さんも頭ではよくわかっていらっしゃることでしょう。あとは実行するのみですが、基本的なことほどやる気が出てこないものです。
そこで空腹をごまかす秘策に「ココア」と「ホットミルク」があります。お砂糖を入れすぎては本末転倒ですが、食べすぎの予防になります。もちろん、自律神経失調症を治すのだという前向きな気持ちで生活することが大前提です。
「こんなことをしてもどうせ治らないよ」などと思いながらでは何をしても上手くいきません。「どうせ~だから」が口癖になっている方は自律神経が乱れやすい性質といって良いでしょう。
満腹状態では思考力も鈍りますから、少々空腹のときに身の振り方などを考えるのも良い気分転換になり心が軽くなることでしょう。
まとめ
薬より効果的?自律神経失調症の改善には食事から
洋食よりも和食
甘いもので疲れはとれない?
空腹状態のほうが体調が良い?