特に思い当たる原因がないのに、下痢や便秘などのお腹の不調を抱えている人は、もしかすると「過敏性腸症候群」かもしれません。
今回は、 過敏性腸症候群 について、 チェック の仕方や対処法をまとめました。
もしかして過敏性腸症候群?セルフチェックと対処法
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群は、レントゲンや血液検査や内視鏡検査などをしても異常が見つからないのに、お腹の痛みや下痢、または便秘などの症状が起こることを言います。
患者は働き盛りの20~30代を中心で、なんと日本人の1/3が患っているとも言われているほどです。症状のあらわれ方には個人差がありますが、下痢は男性に多く、便秘は女性に多いと言われています。
過敏性腸症候群かどうかチェックしてみましょう
以下のチェック項目に当てはまるものが多いほど、過敏性腸症候群の可能性が高いです。
チェックしてみましょう。
- よくお腹が痛くなる
- よく下痢をする
- 熱や嘔吐などの不調はないのに、下痢をする
- 便秘が続いている
- コロコロとした小さい便が出る
- 排便後もまだ便が残っている感じがある
- 下痢と便秘を交互に繰り返すことが多々ある
- ガスがなかなか出ずお腹が張ることがよくある
- 休日は症状が出にくい
- 常にトイレのことを考えている
- トイレがないと不安になる
- 通勤や通学時にトイレに駆け込むことが多々ある
- 緊張するとお腹が痛くなる
- 緊張するとガスがよく出る
- お腹の不調が数週間は続いている
いかがでしたでしょうか。上記のセルフチェックはあくまで目安になります。お腹の不調はかかりつけのお医者様に相談してみましょう。
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群が起きる原因は、実際のところはっきりと解明されていません。しかし、何らかの形でストレスが関わっていることだけはわかっています。
ストレスがかかると脳からストレスホルモンが分泌され、腸の働きに悪くなってしまい、過敏性腸症候群が発症するのです。お腹が痛くなるシチュエーションが、だいたい決まっているかもしれません。
例えば、職場でのプレゼンテーションの前や、学校での課題発表や試験の前などです。また、朝や夜の通勤ラッシュのことを考えただけでトイレに駆け込みたくなったり、翌日の仕事や学校での予定を考えるだけでトイレに行きたくなったりすることもあります。
ご家庭で取り組める!過敏性腸症候群の対処法
過敏性腸症候群だとわかったら、改善に向けてご家庭でも取り組める対処法がいくつかあります。
ストレスを取り除く
簡単なようで難しいことですが、ストレスを溜めずにうまく取り除いていくようにしましょう。ストレスの原因は何ですか?まずはストレスの原因を探ってみましょう。
体を休める
体が疲れていると、心を支えることはできません。体を十分に休めるようにしましょう。残業や夜遅くまで勉強するのも良いですが、今日は早く寝る日、今日はマッサージやハリ治療に行く日など、休むことが苦手な人は強制的に休む時間を取ってください。
リラックスする時間をつくる
休日も仕事モード、勉強モードになっている場合は要注意です。仕事や勉強のことは忘れて好きなことをしたり、リラックスしたりする時間を、1週間に1回は取りましょう。
食生活を改善する
忙しい生活から、食生活がついついおろそかになってしまう場合があると思います。アルコールや脂っぽい食事は控え、バランスが良く消化に良い食事を心がけましょう。
特に下痢になりやすい人は、冷たいものや乳製品を控えてください。また、便秘の人はゴボウやバナナなど食物繊維の多い食べ物を摂るように心がけてください。
食べる時間も重要です。寝る直前や深夜の食事は、好ましくありません。寝ている間に食べ物の消化に体力が取られ、体を休めることができないからです。寝る3~4時間前には食事を済ませることができるように、スケジュールの調整もしましょう。
症状が深刻な場合は病院へ
症状が深刻な場合は、漢方薬などの薬を取り入れるのもおすすめです。整腸作用のあるものや、ストレスや緊張を軽減する薬もあります。まずは病院で相談をしてみましょう。
まとめ
もしかして過敏性腸症候群?セルフチェックと対処法
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群かどうかチェックしてみましょう
過敏性腸症候群の原因
ご家庭で取り組める!過敏性腸症候群の対処法
症状が深刻な場合は病院へ