「全身の関節や筋肉に激痛が走るこわい病気 線維筋痛症とは(前編)」では、線維筋痛症の症状や発症しやすい人の特徴についてまとめました。後編では、線維筋痛症での注意点をご紹介いたします。
繊維筋痛症には根本的な治療法というのがまだなく、長期的に 関節 や 筋肉 の痛みと付き合っていかなければならない病気です。しかし、有効な治療法などはいくつか発見されてきています。
全身の関節や筋肉に激痛が走るこわい病気 線維筋痛症とは(後編)
原因不明の線維筋痛症はどこを受診すればいい?
全身に原因不明の痛みが続き、通常の医療機関で診察してもわからないようであれば、繊維筋痛症の診察をしている医療機関を受診する必要があります。繊維筋痛症を取り扱っている医療機関としてはリウマチ科、整形外科、心療内科などがあります。
特に、繊維筋痛症は精神的要因がからんでいるため、精神科なども併用した治療をおこなうことが良いでしょう。また、繊維筋痛症はまだまだ認知度の低い病気ですので、医療機関を受診する際には繊維筋痛症の診察が可能かを事前にリサーチしておくと良いでしょう。
検査の方法は血液検査やCTなどでリウマチや膠原病ではないことを確認します。3ヶ月以上痛みが続き、全身18か所を4キロほどの力で押して、11か所以上に痛みを感じる場合は繊維筋痛症として診断されます。
繊維筋痛症と診断された後の治療法は抗炎症剤や抗うつ剤などの薬物療法や心理カウンセリングなどの治療を行い、徐々に回復に向かうようにしていきます。
繊維筋痛症を早く回復させるために自分でできる3つのこと
繊維筋痛症に対して自分でできることとしてはライフスタイルの改善、適度な運動、周囲の理解を得るの3つがあります。
まず、ライフスタイルの改善はストレスを減らすためにはとても効果的です。疲れやストレスを感じる時は適度な休息をとれるようなライフスタイルを構築してください。精神労働や肉体労働もストレスを作る要因ですので、できるだけ減らすように心がけてください。
また、寝不足は身体的ストレスを増大させるため、夜更かしなどは避け、規則正しい生活をおくれるように心がけてください。
適度な運動はストレスを発散するために重要です。ウォーキングやジョギングなど有酸素運動を息がはずむ程度の行い、適度にストレスを発散してください。
特にウォーキングやジョギングは景色を楽しみつつ行うことでより効果的にストレスを発散することができます。また、繊維筋痛症は体を動かすことで改善されやすいとも言われています。
繊維筋痛症は原因不明と診断されることが多く、病気としてもまだまだ認知度が低いため怠けているだけと誤解されることが多い病気です。周囲から誤解を受けたままだとストレスによってさらに症状を悪化させてしまったり、鬱状態を引き起こしてしまったりします。
そのため、少しでもストレスを減らし病気を改善するために、周囲の理解を得ることが大切になってきます。
繊維筋痛症には根本的な治療法というのがまだなく、長期的に痛みと付き合っていかなければならない病気です。しかし、有効な治療法などはいくつか発見されてきています。
一日も早く辛い痛みから開放されるためにも、自分でできることをしながら病気と付き合いつつ、治療を受けていくことが大切です。
まとめ
全身の関節や筋肉に激痛が走るこわい病気 線維筋痛症とは(後編)
原因不明の線維筋痛症はどこを受診すればいい?
繊維筋痛症を早く回復させるために自分でできる3つのこと