関節痛になるとまずは熱が出るものと心得ている方は多いことでしょう。しかし 関節痛 のなかにも 熱 が ない ときがあります。
もしも熱がないというときは、ない原因を検討する必要があります。早速あてはまるものがないかみていきましょう。
関節痛だけど熱がない?その原因とは?
風邪かインフルエンザ
関節が痛むと自覚しても、それが風邪やインフルエンザの症状だと考える方は少ないことでしょう。
風邪やインフルエンザに感染・発症するとパーッと熱が出るイメージが強いですが、なかには発熱を伴わない型もあります。
熱がなくても頭がボーッとしたり動くのがつらい、関節がズキズキするときは活発な運動は控えましょう。
また熱がないと病院へ行くのも遅くなりがちになりますので、その分周囲のみなさんにうつしてしまう確率も上がります。
風邪もインフルエンザも感染したからといって100%発症するわけではありませんが、身近に小さいお子さんやご高齢の方がいらっしゃる場合は注意しましょう。
インフルエンザに感染・発症するとふだんと異なる倦怠感や悪寒を感じたり身体の筋肉や関節が痛んだり脈が乱れて早くなることがあります。
食欲がなかったり、食べたい気持ちはあるが食べたあとに気持ちが悪くなったり吐き気がずっとしているような状態になると寝ても覚めても疲れがとれません。
特に大人になると熱もないのに病院へ行こうとはなかなか思わないでしょうが、念のため受診すると良いです。
またインフルエンザは冬に流行するものというイメージがありますが、今は年中流行期といっても過言ではないことも覚えておきましょう。
関節の病気といえば
風邪でもインフルエンザでもなく、熱もなく関節が痛むとなるとまず「関節リウマチ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
一つの関節のみに症状があらわれることはなく、からだ全体の関節に痛み、はれ、こわばりなどが生じ、進行すると関節が壊れます。食欲がなくなったり微熱が出たりすることもあります。
リウマチ特有の症状は朝起きたときのこわばりです。手指などの関節がこわばって動かしにくく、ぎこちない感じがします。そこで少し朝の準備ストレッチを行うと良いでしょう。
お布団のなかで仰向けになり全身の力を抜いて、手をグーパーチョキなどと動かします。指の付け根から指先に向かって、反対の指でねじるようにマッサージするのもコリがとれる感じがして気持ちが良いです。
指1本ずつゆっくりマッサージしてみましょう。
またお風呂もおすすめです。シャワーよりも湯船に浸かるほうが血流が改善します。
朝の忙しいときにこんな悠長な時間は休日にしかつくれないかもしれませんが、関節リウマチは完治することはない病気ですので、食事時間を半分にしてでも行ったほうが進行を遅らせることができます。
関節より気になる症状
熱のない関節痛でリウマチではなかった場合に、次に可能性があるのが「シェーグレン症候群」です。リウマチと同様に起き抜けのこわばりがあり、左右対称の関節痛が起こります。
そのほかに、目が疲れやすい、目がゴロゴロする、1日に3回以上目薬をさすようになった、目に違和感や灼熱感がある、口腔内の乾燥感がある、舌先に異常な感覚がある、味覚が変わったような気がする、唾液腺が頻繁にはれるなどの症状があらわれます。
どれも健康であればまずない症状です。放置するとリウマチの発症につながる恐れもありますので、内科系リウマチ専門医の診察を受けることをお勧めします。
患者さんによっては食事のときにやたらとお水が飲みたくなったりするようですが、そのときは冷たいお水ではなく常温か白湯を冷ましたもののほうが良いでしょう。
日常生活ではうがい手洗いの回数を増やして清潔を心がけましょう。
外出時はマスクを着用したり、ポカンと口を開けたままにしないように気をつけます。
休日には人ごみを避けて加湿したご自宅でゆっくり過ごすのも治癒になります。
まとめ
関節痛だけど熱がない?その原因は?
風邪かインフルエンザ
関節の病気といえば
関節より気になる症状